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ももも。のおスイス暮らし

なれそめ・再会編




      ◇なれそめ・再会編◇






      2002年7月31日、リチャードに見送られ、リチャードとアレックスの住む街を発った私は、
      その後も計画通り旅を続け、スイスのバーゼル、オーストリアのインスブルック、
      そして南ドイツはオーバー・バイエルンのマヌの所にいた。

      次のデュッセルドルフより北のオランダとの国境の町に住む友達・アクセルの所まで
      マヌの所から、どうやって行くか考えていた。
      ここにはシュヴァルツ・ヴァルド(黒い森)やライン河など見所が多かったから。

      アクセルは週末に到着してもらうとありがたいと言っていたので、週末に着くように
      マヌの所は日曜日辺りに発って、1週間かけて、そこに行こうと考え、
      アクセルにもマヌにも、その計画を伝えた後だった。


      メールをチェックすると、スイスで出会ったアレックスからメールが入っていた。


      「君から聞いた計画だと、今は南ドイツにいる頃かな。
       2週間休暇が取れたんだけど、ドイツのどこかで会えたらいいな。」


      彼が取れた休暇の始まりと、私がマヌの所を発とうとしていた日にちは、1日しか違わなかった。


      私はタイミングのよさに喜んで「会いましょう。」と返事を書いた。


      そして何回かメールのやり取りをして、私の旅にアレックスが1週間ほど同行することになり、
      ミュンヘンで待ち合わせることになった。








      2002年8月18日、昼頃、ミュンヘン駅に降り立った私を
      4時間スイスから車で飛ばしてきたアレックスが待っていてくれた。


      「ミュンヘンに来たらビアガーデンでしょ!」と、普段ビールを飲まない私も少し飲んだ。

      その後は公園を散策し、池のほとりのベンチに腰掛け、長時間たくさん話をした。




      好感を持っている者同士、恋に落ちるのは早かった。

      「恋に落ちる」という表現より、
      正直「あの居心地のよさに惹かれていった」と言い方の方が合う。



      公園から駐車場までの道のり、彼に手を握られた時は、どきっとした。


      私はこれからも旅を続け、その後は日本に帰るから、

      「ここで誰かと恋に落ちている場合ではない。」

      という葛藤があった。


      でも、あの居心地よさの方が、その葛藤より強かった。





      日が経つごとに、その「居心地のよさ度」は上がっていった。

      私は「この人が私のライト・パーソンなんじゃないか」と思い始めていた。

      彼もそうだった。



      アレックスは私の旅が一通り終わる11月に、「スイスに戻っておいで」と言った。

      私は当たり前のように「うん」と返事をした。


      私のチケットは6ヶ月のオープンチケットで、
      でも旅は4ヶ月位で終わらせて、日本に帰ろうと思っていた。

      その残りの2ヶ月をスイスで一緒に過ごそうということだ。





      最初は1週間の予定だったアレックスとの旅。

      彼のことをもっと知りたい、一緒にいたいと思った私は、
      次に訪問する友達・アクセルに連絡して、アクセルの所への到着を1週間遅らせてもらい、
      2週間一緒に旅をしたのだった。


      そして、アクセルの所まで一緒に来てくれたアレックスは日曜日の昼、
      翌日の仕事のため、スイスに向かって帰っていった。




      私はその後も予定通り旅を続け、最終国アイルランドから一度親友のいるロンドンに飛び、
      そこからアレックスの待つスイスに戻っていった。

      もう寒い11月半ばのことだった。








      この2週間の旅で、スイスで残りの2ヶ月を一緒に過ごすことを決めた以上に、
      この人と将来も一緒に過ごすんだと、お互い決めていた。


      人生の大事な決断があんなに早くも決まるとは、とても不思議だ。

      でも、その速さの中にいる自分自身とその決断に、なぜかとても納得していたし、
      これが用意されていたことのように、自然の流れだった。

      それぞれの人生を歩んでいた私達2人が出会って、歯車がぴったり回り始めた―――
      そんな感じだった。







      あれから3年。


      私の夫となったアレックスの居心地のよさは、あのときとちっとも変わらない。

      変わらないどころか、もっと居心地がよかったりするのだ。






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