カテゴリ:親父の脱会応援隊。
私の実家は事務所兼住居でした。
親父が家で仕事をしていると男が物売りに来たそうです。 親父が購入を断ると、 男は、『俺は別荘から出てきたばっかりで金がないんや。何か買うたれや!なーぁ、おっさん!』と、凄んで見せたそうです。 親父:『へ~え。あんた、別荘から出てきたばっかりかいな?別荘いうたら俺も別荘を持ってるで。』 男:『あんた、ほんまに別荘に入ったことがあるんかいな!?』 親父:『ほんまに別荘に入ってたら此処には居らんで~ぇ。別荘に入ったのに出て来よったら人が腰抜かしよるがな~ぁ。よく見てみぃや!足がちゃ~んと有るやろ?あんたかて、嘘言うたらあかんで!ちゃ~んと足が有るやないか!』 男:『はあ?(・・)?』という顔をしていたそうです。 親父:『ほんで、あんたの別荘は何所に在るねん?』 男:『俺は網走の別荘から出てきたばっかりや。』 親父:『あんた、また、豪い遠い所に別荘を建てたんやな~ぁ。家族が参りに行くときは飛行機で行かんとあかんやないか。もう一寸家族のことも考えたらんと可哀想やで。今更、建ててしもうたもん、しょうがないけどな~ぁ。』 男:『別荘を建てたんやない。別荘から出てきたんや!』 親父:『あんた、足が有るやないか?別荘に入ってたんやったら足はないはずやで。嘘言うたらあかんで!』 男:『ほな、聞いたるけど、あんたは何所に別荘を建てたんや!』 親父:『神戸市営墓地や。俺が死んだときに入る別荘や。ほんで、あんたは、何時、別荘から出てきたんや?』 男:『ああ!今日は、もう、いんけつや!止めじゃ!』と言って帰ったそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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