カテゴリ:親父の脱会応援隊。
統一協会とは全く関係ない話で申し訳ありませんが。
私が20代半ばの頃、親父に早朝、起こされました。 私が起きると・・・・・ 見知らぬ男の子が親父の布団で寝ているではないか! 私:『誰や?この子共。父ちゃんの子か?』 親父:『子供を作る元気なんか残ってへんで。違うんや。』 母:『拾うたんやて!』 私:『拾うた?この子は行き倒れかいな?』 親父の話では、 友達とマージャンをした帰り道、午前3時ごろ街灯の下で座り込んで泣いていたのだそうです。 辺りを見回しても親らしき人影もなく、静かな闇が広がっていただけだったのだとか。 子供に何所から来たのかをたずねても泣きながら首を横に振るだけで、親がいるのかを尋ねても、泣きながら、ただ首を横に振るだけだったそうです。 誰かに子供の身元を尋ねようにも、人っ子一人、通らない。 (当たり前だよね。年末の、しかも、午前3時ごろ、なんて皆、寝てるよ。疲れて。) 子供の体も冷え切って可哀想だから家へ連れて帰ってきたのだって。 で、子供を着替えさせて(大人用の下着しかなかったのですけれど。)親父が暖めながら寝かしつけたのだとか。 夜が明けてから親父は母に言ったそうです。 『もし親が居らんかったら、この子を育ててもええか?』と言ったそうです。 母:『え゙え゙!育てたいんかいな!』 親父:『親が居らんかったら育てたい。』 母:『・・・(しばらく沈黙)・・・・・。○子が、ええ(OK)言うたら育ててもかまへんわ。』 という事で、年末の早朝、家族会議に私も起こされました。 親父:『この子に親が居らんかったら家で育ててもええか?』 私:『うん。ええで。』 母:『え゙え゙!育てるんかいな!』 親父:『お前かて、○子が「育てても、かまへん。」言うたら、ええ(OK)。言うたやないか!』 私:『その子、ほんまに親がおらへんのんか?』 親父:『それは、まだハッキリとは分からん。せやから、もう一寸してから親を探しに行こ。と思うてな。ほんで、親が居らんかったら家で育てたいな。と思うたんや。』 私:『うん。親が居らんかったら、家で育てても、ええで。』 で、子供が起きてから、子供を拾った辺りに連れて行ったのだそうです。 すると、直ぐ側の一軒の家に入っていったのだそうです。 中から年配の女性の叱る声が聞こえてきたのだそうです。 親父が戸口から声を掛けると年配の女性は、 『あんた、誰や!何所から来たんや!』と不審者のように扱ったそうです。 年配の女性は『警察を呼んでくれ!』と騒ぎ立てていたそうです。 親父も取り付く島もなく困ったそうです。 そうこうしている所へ、『○やん、こんなん所で何やっとんや?』と声を掛けてくる人がいたそうです。 親父の友達なのですけれどね。 親父の友達は至る所におりましたから。 年配の女性も親父が友達に事情説明をしている話を聞いて納得してくれたそうです。 親父が拾って連れて帰ってきた子供は、その年配の女性の孫(娘の子供)で預かっていたのだそうです。 親父が、『何で、あんな時間(午前3時ごろ)に子供を外へ出したんや?』と女性に尋ねると、 女性が言うには、『この子は、夜中に用を足しに行くとき、よくトイレのドアと玄関のドアを間違えて外へ出てしまうんです。』ということだったそうです。 気は付けていたそうなのですが、寝入ってしまっていて孫が外へ出てしまった事に気づかなかったそうでした。 まあ、何は、ともあれ良かった。良かった。という事で、その場を解散したそうです。 子供が好きな親父の話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.02 22:43:33
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