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婦長が三月下旬。退職した。
最後は、あっけなく、寂しい感じだった。 18年、勤め上げて、これ?・・・でも、婦長自身が招いた結果なのだろう、など私は一人思いをめぐらせた。 婦長のいなくなった、外来は忙しくも、静だった。 5年以上婦長のことを『目の上のたんこぶ』と、思っていた直さんにとったら、私がスタッフをしっかり〆てやる的な、気持ちが満々だったと見え、みんなそれぞれに指示を出した。 たしかにそれは、早いし、やらないといけないことだった。 でも、独善的でもあり、反感も感じることが、いくつもあった。 年上だし、先輩だし、一応聞く。 聞くけど、心にわだかまる不満。 相手が先輩だろうと、言うべきことは言わないと。私は思った。 だから、口に出した。 案の定、相手も感じるものがあったんだろう、お互いぎくしゃくした。 直さんは、大好きな先輩。面白いし、魅力ある人だ。 一週間、わたしはぎくしゃくする職場の中で、必死に考えた。 どうあるべきか、。うまくやるためには。 私が出した答えは、まあ、なんてことない。 気持ちを緩めて、すべてを受け入れることだ。 直さんは、今、張詰めた糸なんだから、まわりも張詰めていたら、ぷつんと切れる。 私も、張り切りすぎなんだろう。 指示する人は、ひとりでいい。 後は、それに従う体制じゃないと。 私は、生意気なのだ。 考えを改めることで、うまくいく。 そう感じたのは、ほんの数日。 昨日、4月最初の仕事日。新しいスタッフも迎えて院長の挨拶があった。 その中で、新しい体制で、私をスタッフ代表として、一丸となるように、とのことで。 直さんの、顔色が見る見る変わるのが私にはわかって。 すごく、こわかった。 こわすぎて、直さんがなんて思ったのか、不安になった。 その応えは、その後の態度で一目瞭然だけど。 二人になったとき、言われた。 「桃茄子さんの、顔、今平静な気持ちで見られないし、一緒に仕事したいという気も湧かない。まあ、時間がたてば、だんだんと慣れてくるだろうケド。 もう、仕事に関して一切わたしは、決めることはない。桃茄子さんが決めていい。私は院長がああいった以上、それに従うしかないから、なにも相談しないで。自分でやって。」 今、傷ついて、動揺してる人に、その張本人がどう言葉をかけようか。かけようがない。 でも、私も傷ついた。 本当は、こういう状況を想定して、院長にそれとなく伝えてはいたんだけど。 院長には、もっと、ハッキリした言葉で伝えないと、わからなかったんだろう。 一度言った言葉は、取り消せない。 帰ってきてから、くたくただった。頭が痛かった。 たかが女が数人集まる、小さなクリニックだけれど、私にとったら、一日の大半を占める大きな世界。 住みやすいか、住みにくいかは、最重要問題だ。 今日から、どんなしていればいいのかな・・・。 仕事に不安はないけど、人間関係と、人の配置は不安だ。凹む。 今日は、雨で走れなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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