日記

誕生日を迎えた。
いくつになっても、なんとなくうれしいものだ。
娘たちが、おめでとうと電話をくれた。弟がラインをくれた。友達も。旦那がケーキを買ってくれた。
職場の人が、希望という花言葉の、植物をくれた。
ありがたい。
皆に感謝して、出会う人に感謝して、なるべくいい人でいたい。
腹の中では、どす黒い時もあるだろう。でも、笑顔でさらっとかわせるような。

そして、社会の役に立ちたい。
自尊心をひけらかすことなく、知ったかぶりもせず。
謙虚で穏やかで。
旦那には、いつもびくびくおどおどした、小動物みたいで挙動不審だと言われた。
私のことをうまく表現しているのだろう。
背中が丸いのかな？動作がせせこましいのかな？
だったら、堂々と胸を張り、ゆっくりと動いて、なおかつ小動物の危険察知能力を生かすのだ。

人生の折り返しを超えてきた。
これからこそが、勝負だ。私は中古車だ。メンテナンスをしながら、いかに長くうまく使いこなせるか。新車はうらやましい。でも、もう、新車にはなれない。勘違いするなよ自分よ。
言い聞かせないと、自分はすぐ無茶をする。
情熱をもちつづけつつ、限界と向かい合うことのなんと厳しいことか。

そして、私の奥歯のインプラントは、だめになって。
いまだ、歯抜けのままだ。つらいが、これも修行か。