2009/01/11(日)00:45
銀狼の花嫁 魔術師ベルガラス〈1〉 デイヴィッド エディングス
銀狼の花嫁 魔術師ベルガラス〈1〉
1988年からハヤカワFTから発売されたが10数年ぶりに復刻新装で出版されたことに伴い、新たに翻訳された両物語の前日談。
魔術師ベルガラスの長い長い半生が本人の口から語られている。
冒頭がマロリオン物語のラストから始まるので、先に「ベルガリア―ド物語」「マロリオン物語」を読んだ人向けかな。
ベルガラス視点で語られるアローンの歴史は、なかなか伝説とはと違っている部分が多くて楽しい。
ベルガラスにとって兄弟とも言えるアルダーの弟子達の個性炸裂っぷりや、古代アローン人とベラー神の天真爛漫な野蛮人っぷりも、なんともおかしい。
特に珠奪回のため、チェレクと三人の息子とともにトラクの元へ向かう道中や、鉄拳リヴァが珠の守護者となったあたりは歴史書の嘘っぱち大暴露の感があって、なんともいえない爽快さ。
でも、表紙の若き日のベルガラスはちょっとハンサム過ぎないかい?