おかいものレジスター
たー坊はずっと、「おかいものレジスター」を欲しがっていました。 テレビCMで見ると、「これ買って」と言い、お店で見かけては、「これ欲しい」と言い。 だけどそんなもの、男の子だし、そんなに長く遊ばないと思われます。 それに、ものすごくでかい。 ただでさえおもちゃで溢れているのに、そんなものまで置いたら、足の踏み場がなくなってしまう! なので、例によって例のごとく、ダンボールで作ったんです。 それっぽい形にして、ぴっぴのスキャナは使わないマウスをくっつけて(形が似てるし)、100円ショップで買った本物の電卓をくっつけて、引き出しも付けて、カードをスキャンするところも付けて。 でも、たー坊には不評でした。 他のダンボール作品は喜んで使っていたのに、これだけは一応遊ぶんだけど、なんとなくしぶしぶと言うか、仕方無しというか。 それに、キッチンセットと比べて、遊ぶ頻度が少ないような気もします。 キッチンセットを作ったときは、それきり本物のおもちゃの方は欲しがらなかったのに、今回は相も変わらず欲しがるのです。 お店で見て欲しがった時、「うちにあるでしょ、お母さんが作ったのが」と言うと一応それで黙るのですが、やっぱりものすごく欲しいオーラが出まくってます。 まあねぇ、確かに今までのダンボール作品と比べたら、私でさえ不出来だと思うもん。 だけど、だからって、あんなでかいもの(しかも高い)買うわけにいかない。 何とかだましだまし、お手製のレジスターで遊ばせていました。 でも、どうしてもどうしても、欲しそうなたー坊を見てると、ちょっとくらいいいかなと、仏心も出てきます。 散々我慢させて来てるし。 で、今日、しまむらに行ったら、手ごろな大きさのが1,000円で出ていました。 これくらいなら、いいかな、と思えるような大きさ。 ぐ~チョコランタンが付いてるやつ。 実は昨日、西松屋で同じようなレジスターを見ていたのです。 でも、ひとつはちょっと小さめで、もうひとつ手ごろな大きさのはプリキュアが付いているので、さすがに却下。 まあ、あれくらいなら買ってやってもいいかなぁ、と思いながら、その日は帰りました。 そして、まさに昨日の今日で、理想どおりのものがあるじゃないですか。 たー坊はそれを持って、「かおっか」とすたすたとレジに歩いていきます。 自分でお金を払うために、1,000円札を渡しておきます。 ちゃんと並んで待って、順番が来たとき、なんとお金を先に出してしまいました。「お金だけ出してどうする」と慌てて商品を出しました。 袋に入れてもらって、手渡してもらいます。 そして、またスタスタと歩いてお店を出ようとしてしまいました。 よほど嬉しかったようで、家に帰るとお昼ご飯もそこそこに、ずっとそれで遊んでいました。 あんなに大好きなバスケットボールでさえ、部屋の隅っこに転がしたままで。 ぴっぴ、ぴっぴ、ボタンを押したりバーコードをスキャンしたり(実際には押さえると音が出るだけ)、ひたすらひたすら、遊んでいました。 こりゃ一日中遊んでるぞ、と思ったのですが、夕方にはまたバスケットボールで遊んでいました。 そして今も、レジスターは1階の部屋に置いてあり、バスケットボールが布団の上に転がっています。 私が作ったダンボールレジスターですが、邪魔なので解体しました。 あまりに不出来なので、写真も残していません。 でも、たー坊は不思議そうな顔で「ぴっぴ(レジスター)は?」と聞いてきました。 もしかして、あれはあれで遊ぶつもりだったんだろうか? まあ、念願かなってほんとにレジスターが手に入ったのだから、大事に使ってもらいたいものです。