寝坊。正午起床前、携帯メール…
寝ぼけていた。
息子から…
“そろそろ帰るよ 奨学金 今日結果出てた 受かってた”
抽選に漏れずに済んだ!
一気に覚醒。
体は重いが、心は安堵。
ロフトから降りて…喜びがひたひたと迫ってくる。
ああ、よかった(T_T)
金策に走らなくて済む。
今日の決定を迎えるまで、書類の控えに向かって手を合わせ祈っていた。
祈りが届いた。
「奨学金が受けられるなら、一生 彼氏要りません」
こうして受かってみると、彼氏は余分だったなと、舌打ちをする。
人間とは傲慢なものだ。
多額のお金を低金利で借りられる。
ただし返済は月々2万5千円くらいで…20年間。
息子が働いて返すのだ。
息子が仕方無しに選んだ道とは言え、世間は厳しい。
とにかくほっとした。
呆然としている。
力が抜けた。