桜川市に住みたい人
昨日、午前10時1分に携帯電話が鳴った。
「今から、こちらを出ます!」と
お隣の笠間市の若い女性からの電話でした。
28日はお不動様の日でしたので、
9時頃から事務所の掃除をしていました。
さすがに彼岸も過ぎると外気の温度も高くなり
汗ばむ程になってきました。
窓を開けると自然に外の空気が流れ込んで、
蒸してきた部屋の空気と入れ換わりました。
先程から電気ポットでお湯を沸かしていたが、
沸騰したので急須にお茶を入れ
お客の為の茶の用意をした。
まもなく東方より二人が乗った
小型ジープが走ってきました。
前回は別々の車で来たが、
今日は一台に一緒に乗ってきたのでした。
男性の方はつくば市在住と言っていたので
恐らく笠間まで迎えに行ったことになります。
大変やさしい男性の方です。
二人の在住の中間点が、
ここ桜川市の大和地区
辺りに位置するようです。
最近は一人っ子同士の結婚に
よくある話しである。
親を共に持つ子の終局的考えが、
このような現象を引き
起こす事が多いのである。
私の自宅の裏と前に分譲した土地も
そのようなカップルが家を建てました。
お子さまも二~三人になり、
多忙の毎日のようである。
似たようなカップルがこの地を
求めてくるのは三人目なのである。
今回は陶芸を愛するもの同士の
出会いがこの地を求めた
結果となったようです。
この不景気時期に、このようなセブレ的発想を
持った若者がいるとは希少価値である。
話を聞いてるだけで、何故か?メルヘンの世界に
到達してしまうのである。
現実の世界からかけ離れた夢の世界程、
現実が厳しくなるのを知らないようである。
彷彿とする夢の世界を描けること自身
素晴らしい環境に生まれ育てられている事を
知る必要があるだろう。
このような恵まれた環境から逸脱して、
この桜川市に広い空き地のある
昔造りの空き家を探しているようである。
二人のお話を聞いてると、
二人が住む安楽の地を強く
求めているのは女性の方である。
その夢を叶えてあげるのが
男性の優しさであろう。
人里はなれた地を求めるには、
現つからの逃避行の様にも見える。
この女性から他愛のない童心を
感じとることが出来た。
どうも私は、不思議な国のアリスを
見ているようなメルヘンの
世界の扉を開けてしまったようです。
千勝神社の桜は満開に咲き、
春爛漫の候となってきた。
遠くではウグイスの鳴く声が聞こえ、
雨引山のお寺のお昼の鐘を打つ音も
聞こえてきた。
二人はこの地を散策すると
言っていたので、ここで別れた。