2004/11/11(木)08:19
『コラテラル』 巻き添えくらったのはどっち?
『コラテラル』
collateral=巻き添え
夜の大都会ロサンゼルス。
タクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)は、
女性検事のアニー(ジェイダ・ピンケット・スミス)を彼女の事務所のビルに送り届け、
入れ替わりにヴィンセントと名乗る男(トム・クルーズ)を乗せる。
マックスが言った通りの時間内に目的地に着くと、
男は多額のチップと引き替えに、一晩の専属運転手を依頼する。
最初の目的地に着き、ヴィンセントが建物に消えて数分後、
タクシーの上に死体が降ってきた。
驚きパニックになるマックス。
車に戻ったヴィンセントは、自分が組織に雇われた殺し屋であることを明かし、
死体をトランクに積んで、次のターゲットの元に向かうよう命じる。
トム様が…主役じゃないのね(笑)。
いや、あの存在感は確かに主役なんだけども、
出番は圧倒的にジェイミー・フォックスの方が多いし。
「どうせ主役さー死なないべー」と思ってたら、ええ~~!?だし。
銃も持ったことのない一般市民に、殺し屋が殺されてどうする!(爆)
弾がなくなる前に、一発でしとめんかい!
殺しの仕事が、どれもこれもなんかハンパというか。
もちろん、本物の殺し屋さんに遭遇したことないんで分からないけど、
今まで映画に出てきた殺し屋てのは、
もうちょっとスマートに仕事を片付けてたような気が…。
なのにトム様演じるヴィンセントは、いきなりしょっぱなから死体処理に困っちゃったり、
マックスに、ターゲットの資料の入ったカバンをこっぱ微塵にされちゃったり。
ちょっと抜け気味殺し屋トム様。
「冷徹な殺し屋」ってな宣伝文句だったような覚えがあるけれど、
トム様の美貌(?)とちょっと抜けてるところがあるせいか、
そこまで冷徹さが伝わってこなかったような。。。
まだM:Iシリーズのイーサンの方が、クールでスマートな気がする。
どうせなら最後、死んじゃわないでマックスを殺しちゃうくらい、
徹底的に冷徹であって欲しかった。
でも顔色一つ変えずに銃を撃つトム様には、惚れ惚れしたけどね(笑)。
最初に出てきた女も、どっかで関係するんだろうなぁ…と思いながら、
最後、あぁやっぱそうきたか、と思ってしまうようなストーリー展開。
それにしても、不運なタクシーの運ちゃん、マックス。
美女を乗せて、名刺もらってウキウキしてたら、次に乗せた客は殺し屋。
逃げるに逃げられず、すっかり巻き添えくらちゃって、とほほ。
でも、最初はただ流されるだけだったマックスが、
次第にヴィンセントに抵抗するようになってきて、
最後にはターゲットを救い、ヴィンセントに銃を向ける。
そのことが、今まで何の気概もなく、夢を語るばかりで、
ただ淡々と12年間タクシーを運転し続けてきただけの生活を送ってきたマックスに、
どんな変化を及ぼしたのか…その辺が、もうちょっと見たかったかな。
ヴィンセントに命じられ、ターゲットのデータを依頼人に頼みに行くところなんて、
「俺でもできるじゃん!」とちょっと得意げなマックスに、最高ハラハラしたし。
ヴィンセントが、もしマックスのタクシーに乗らなかったら…。
ほんとに巻き添えになったのは、ヴィンセントの方だったのかも…
と思った映画でした。
【参考】
Yahoo映画 コラテラル特集
♪本日のBGM
Shakira Wherever
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