*モナミ* SMAP・映画・本

2005/08/26(金)11:20

『ロリヰタ。』 嶽本野ばら

本(969)

『ロリヰタ。』 著:嶽本野ばら 深田恭子主演の映画、『下妻物語』の原作者ということは、 知っていたけれど、野ばら氏が、男性だということすら、 知らなかったです。 「ロリータ」と呼ばれる、独特のファッションに身を包んだ、 乙女たちのカリスマである作家の「僕」は、 図らずして出会った「君」に、惹かれていく。 携帯でのメールのやりとりはしない、と言いつつも、 「いつも繋がっていたい」という彼女の要求に折れ、 新しい機種を手に入れ、首っ引きで分厚い説明書を読み、 徹夜でどうにかメールのやりとりもできるようになる。 君が仕事でホテルに泊まる時は、 2人ベッドで寄り添い眠るけれども、ただそれだけ。 触れるだけのキスですらためらってしまうような君との恋は、 しかし、突然の結末を迎える…。 純愛、というんでしょうか。 まぁ純愛の定義なんて、よう分かりませんが。 SEXがないから純愛、ってワケでもないし。 でも、マイペースで我侭いっぱいな彼女 (我侭で当然な年齢なんだけれども)に振り回されていく、 いい年をした僕の姿に、恋したらそうなっちゃうんだよね~… なんて共感したり。 最後、「君をこれ以上傷つけないためにも、もう会わない」 と心に決めていた僕は、彼女の悲痛のメッセージにいたたまれなくなり、 取るものもとりあえず、駆けつける。 携帯ディスプレイの絵文字が、滲んでしまいましたよ。 ただ一人の女性として、君を愛していただけなのに、 嘲笑の矢面に立たされた僕たち。 汚らしく書かれた彼女との関係の誤解を解くために、 自分の言葉で自分の想いをキチンと説明しようとしたのに、 それすらも、悪意に取られてしまう。 作家なのに、紡いだ言葉が、相手にちゃんと伝わらない…。 そんな時、たった9歳の君の言葉に救われた。 「言葉なんて、思ったことの全部が、伝わらなくて当然なんだよ」 「お話の内容なんて、本当はどうでもいいの。 お話しているってことが、大切なの。 一緒にお話をしているってことが、気持ちを伝えるってことなの」 切ないね。 切ないよ。 以前、いつかの日記に、「純愛なんてしてないなぁ…」 なんて書いたけれども、なんのその。 してますしてます。 日々、必死です。 想いを伝えるのに。 「どうやったら私がこんなに好きって伝わるのっ!?」と、 日々悶々としています。 言葉だけで気持ちを伝えるのって、ほんと難しい。 かと言って、ちゃんと言葉で伝えなきゃ、「言わなくても分かってくれる」 なんてことは永遠に有り得ないのは、重々承知していることだし。 「思っていることが伝わらなくて当然」かもしれないけれども、 思いを伝えようと、最大限の努力は、していたい。 そう思い、今日も私は、言葉を紡いでいくのです(笑)。 好きな人に会う前に読むと、その人に会えて抱きしめてもらえる幸せを、 改めて実感することができるかも。 作品の中に多々出てくる、ロリータファッション。 どんなものなのか、イマイチ想像できなかったので、ちょっと探してみました。       ふーん。 こんな感じなのね。 ちょっとカワイイかもしれない…。 ↑こんなのなんか、コスプレに…(謎)。 ってベビードールじゃないっての(爆)。 もっと若かったら、多分かなりの拒絶反応を示したかと思うけれど、 今ではそうでもないのは、それだけ私も年取った大人になった、 ってことでしょうかね。 まぁこれで街歩け、って言われたら、「それはちょっと…」 というか、世間が許さんだろな。 許してくれるなら…ちょこっとしてみたい…(爆)。 ここまでブリブリじゃなくても、ちょっとロリータテイストっての? だってぇ、リボンとかフリルとかフワフワとかフリフリとかって、 やっぱり乙女の永遠の憧れですもの♪ 芸能・野球ランキング ポチってくれたら励みになります♪ 【参考】  NOVARA BOX ◆その他、獄本野ばら氏の著書は→  ♪本日のBGM        The Beach Boys Pet Sounds 読書感想 トラックバック記事: ロリヰタ。/嶽本野ばら@すずブログ!  ロリヰタ。@■Sprout■ ロリヰタ@乱読日記。乱読日記。 ロリヰタ  嶽本野ばら 著@武蔵野式部日記 本::ロリヰタ。@マカロニ 「ロリヰタ。」嶽本野ばら@凪~小説家の卵の日々~ ロリヰタ@まっしろな気持ち ★そのほか話題の記事はコチラ→   

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