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*モナミ* SMAP・映画・本

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2005.08.29
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カテゴリ:雑記

舞台は、映画賞授賞式。
輝くヒョウタンツギトロフィーを手にしたのは、
天馬博士じゃなくて、テンマ監督。

しかし、「私は殺人者だ」の言葉に、騒然とする会場。
そして「人の命を奪うことで感動をさせるような映画ではなく、
人の命を救う物語」新作映画を作る、と言うテンマ監督。

なんとも、24時間テレビとリンクしているような内容ですな。


岬の家の、ブラック・ジャックの部屋には、辰巳先生が。
あれ?
ほっぺがグルグルじゃない…。
やっぱりシリアスなお話には、ハットリくんほっぺは、
マズいですかね。

薬草を片手に、この植物から抽出したエキスを使用して、
オペをした時のデータが欲しい、医師会に見せたい、
と言う辰巳先生に、無免許医の自分のデータを、
医師会が認めるわけはないだろう、と、ブラック・ジャック。

この辺の台詞が、ラストへの伏線になってるわけですね。

「医師会がどう思おうと、これで大勢の患者が救えるんだ!」
しかし、自分と関わりを持つなと、断るブラック・ジャック。


辰巳先生が帰って行くなり、部屋に飛び込んでくるピノコ。
「ちぇんちぇい!誰とデートするの?」
「何の話だ?」
「辰巳先生、言ってたじゃないの!」
「臨床データ、と言ったんだ。デートじゃない」

って、それだけでピノコが何を勘違いしたか分かるなんて、
さすが夫婦だ(爆)。


その時、ドアをノックする音が。
ドアを開けると、、テンマ監督が立っていた。

「先生、映画に出ていただけませんか」
ぽかーんとする、ブラック・ジャック。

「冗談でしょう。私は俳優じゃない」
「演技をしてくれといってるんじゃない。手術をお願いしたい」
「お断りだ。どういう事情か知らないが、私のオペは見世物じゃない!」
「なら、事情をお話ししましょう」

と、監督が見せたのは、膠原病の一種、マクガフィン症候群の、
少年のフィルム。

マクガフィン症候群って、ほんとにある病名かな?
検索しても、出てこなかったんだけど。

原作では、「デルマトミオージス」という病名だったけど、
今では、「皮膚筋炎」という病名になっているらしいが、
これとは違うのかな?

私は全身性エリテマトーデスと、シェーグレン症候群ですけども。
「膠原病」と言われてあんな風に描かれてると、ビビるじゃんかよ。
黒男さん、頼むよぉ。


「マクガフィン病は、治療不可能だと言われているからな」
「いや、あなたは一度、この病気の患者を救っている」
4年前、スイスでオペしたらしい。
しかも、小さな教会で。

フィルムを見つめ、「ムリですな」と言い放つブラック・ジャック。
オペの手術に耐える体力が、この少年にはないらしい。

「先生、5億でどうです?」
「…オペができるかどうか、患者の容態を確認しよう」
5億円に、アッサリ揺らいだか(笑)。

「先生の気が変わらないうちに、撮影隊をこちらに呼びましょう。
先生の手術の様子を記録して、世界中の医師に見てもらうんです。
この病気とどう闘うのか、その方法を学んでもらいます。
そうすれば、この病気と同じ患者の命を救うことができますからな」
テンマ監督の本意は、そういうことだったのだ。

「ただし条件がある!」
この台詞、結構よく使うよねぇ。
「ただし!」なんて言わずとも、最初から条件だらけのくせに(爆)。

「オペには助手を一人、立ち会わせる」の言葉に、大喜びのピノコ。
自分も映画に映って大人気!と思い込んでいるのだ。

ピノコはシャラクに何事かを頼み、
リヤカーで大荷物をひいてやってくるシャラク。

ブラック・ジャックの居ぬ間に、何をやらかそうとしてるのやら…。


患者に会いに、テンマ監督を訪れた、ブラック・ジャック。
患者はテンマ監督の息子、アトムじゃなくてアスト。

「僕、また手術されるの?もういいよ、お父さん…もういいから」
と言う息子を励ます、テンマ監督。

しかし、「僕はもう、体を切り刻まれるのは、いやです」と、
ブラック・ジャックに訴える。
「そうかい。じゃぁ手術はやめよう。
私は生きようとする意思のないものは、助けない」
「生きたいよ。やりたいことがたくさんあるんだ!
このまま死ぬなんて、いやです。でも、体を切り開かれて、
引っ掻き回されて、結局何もできませんでした、って、
何度も言われてるんだ」

その少年の言葉に揺り動かされたか、ブラック・ジャック。
神妙な面持ちで家に帰ってきたが…。

びっくり仰天のブラック・ジャックと、テンマ監督。
家がギンギラに飾り立てられ、しかもピノコは、
過剰なメイクアップと、ドレスアップ。

家もピノコも普段どおりに直され、家中無菌テントで覆われて、
まるで映画『E.T. 』のようだ。

そこへ辰巳先生が、例の薬草を手に、やってくる。
「この薬草の臨床データが欲しいんだろ?」
辰巳先生を助手に、術式開始。

さすが今日は手術シーンがメインだけあって、
術野を映す時間も、長いですね。
「短時間なら成功するだろう」と言いつつ、
普段より長い、手術シーンです。


手術は無事成功。
そして、試写会では、大絶賛。

しかし、無免許医によるオペのフィルムなど、
他の医師に見せるわけにはいかないと、医師会の横槍が入る。

そこに再び、フィルムが流れ始める。
「これなら文句はないんじゃないか?」

ブラック・ジャックが映っている部分を全てカットし、
辰巳先生だけが映っているフィルムを、再編集したのだった。

「辰巳先生のオペだってことなら、
世界中の医師に見てもらえるんじゃないのかい?」
ブラック・ジャックの言葉に、憮然として出て行く、医師会連中。

ブラック・ジャックが映ってる方のフィルム、欲しいなぁ…。
と、全国の黒男ファンは、思ってるだろうな。


「あなたの名前も栄誉も残らない」
「僕は、君の功績を自分の手柄にするつもりはないぞ」
と言うテンマ監督と、辰巳先生に、
「この映画で何人かの命が救われるなら、誰のオペだろうと関係ない」

まぁ、名声も栄誉も興味がないのは分かっていることだけど、
5億円のギャラは、当然いただきましたよね?
まさか、またしても「私は出てませんからな、はっはっは」とか言っちゃって、
ノーギャラ、ってことは、ないですよね?

そこまでいいひとではないと、信じよう。



カルテNGは、「私は学芸会を演出しに来たんじゃないんだ!」
と怒鳴るテンマ監督の横で、ちょんまげカツラの、黒男さん。

全国の黒男ファンがズッコケた音が、聞こえそうでした。





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【参考】
 ブラック・ジャック-日テレ公式HP

 ブラック・ジャック Vol.1『ブラック・ジャック Vol.1』 8/3発売
 「Karte:00 オペの順番」「Karte:01 消えた針」収録


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最終更新日  2005.08.29 21:03:07


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