2005/12/29(木)21:45
『サンタクロースのせいにしよう』 若竹七海
『サンタクロースのせいにしよう』 著:若竹七海
あやま♪さんお薦めの本書を、読んでみました。
『悪いうさぎ』では、女探偵ってちょっと苦手目かも…、
と思ったけれど、これは面白かったです。
探偵ミステリではなく、ふとした生活の中で起きる、
ちょっとしたミステリー。
とあるお嬢様(それもかなりぶっ飛んでる)と、
奇妙な同居生活を送る主人公の、
日常生活だけでも楽しげなのに、近隣で、
小さいけれどもミステリアスな事件が、起こる。
近所の家の車庫の、コンクリートの床に、
犬の足跡がついていたり。
庭のチューリップが、根こそぎ盗まれてたり。
一番不思議なのは、同居している玄関の、
靴箱の上に時々現れる、
透けて見えるおばあさんなんだけど。
ただ楽しいだけの読み物かと思いきや
(それだけでも十分面白かったけれど)、
オチは結構ダークで、毒入り、というか。
『サンタクロースのせいにしよう』とは、
その中のお話の一つで、
ごみ出しチェックにうるさいオバサンが、
ゴミ袋の中に見つけたのは、死体!?
それも、動く死体!?
それもちゃんとオチがあるのだけど、
それを、サンタクロースのせいにしちゃおう!
って、コミカルからミステリーに、
そしてまたコミカルに終わるところが、
この作者の技量なのかも。
いつもと同じ、なんてことない日常の、
見落としてしまいそうな不思議も、
ふと違う視線から見てみると、なんかありそう…、
なんて思えちゃうのって、結構楽しいかも、
と思った一冊でした。
クリスマスに読み終わったけれど、
UPするのが、年末になってしまいました。
来年のクリスマスまで待てばよかったかも!?
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【参考】
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