＊モナミ＊ SMAP･映画･本

『MAZE』　著：恩田陸


読み始め、頭の中に浮かんだ映像は、
映画『CUBE』。

お正月期間中に深夜放映あってたので、
また見たのだけど、何度見てもいいねぇ。
あり得ないスリル感が、たまんない。


そんな映画が頭に浮かぶような謎の立方体が、
アジアの最果ての地に、存在する。

そこは古くから、「存在しない場所」「あり得ない場所」
と呼ばれていた。

なぜならば、その立方体に入ったものは、
消失してしまうから。

しかし、全員が消える、というわけではなく、
消えずに戻ってきた者もおり、そんな彼らの証言を元に、
「消える法則」を見つけ出すことを、
学生時代の同級生に依頼された、主人公。

またこの登場人物たちも、一癖も二癖もあり、
魅力的。


超常現象的なオカルトホラーチックで進むストーリー。
しかしこのまま、結局謎の人食い箱でしたチャンチャン、
と、SFで終わるハズないだろう、と思っていた通り、
結末は、超現実的というか、夢とはかけ離れてる、
というか。

しかし、バタバタと片付けた感が、なきにしもあらず。
こんな突拍子もないネタを、そういう結末に落ち着けるのに、
やや苦労した跡が、見え隠れという感じ。

夢オチじゃなくてよかったけれど、一瞬、
「やっぱそうなのか！？」と思わせる部分も。

勢いに引き込まれ、一気に読めた一冊でした。

【参考】
◆その他、恩田陸の著書は→　


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