2006/04/09(日)20:47
『ビタミンF』 重松清
『ビタミンF』 著:重松清
FatherがFamilyを守るためFightして、
時にはFragileだけどFortuneを信じるFiction。
一見普通の、平凡そうな家庭。
30代後半という、若くもなく、枯れたとも言い切れない、
中途半端な年齢の、父親たち。
難しい年頃の子供たちを抱えてはいるが、
世間を騒がす事件を尻目に、
「ウチは幸せだー」なんて、
知らないのは自分だけだったり。
「こんな時父親は、こうあるべき」なんて、
型どおりの父親を演じようとするけれど、
子供の頃、そんな大人が嫌いだったんだよな…と、
悩める父親たち。
「家族のため」に働いてきたのに、
気づいたら、家族に置いてけぼり。
父親とは、なんて孤独な生き物なのか。
子供の頃、スーパーマンでヒーローだった父親が、
大したことないな、と思い始めたのは、いつだろう。
そして、父親も結構弱いんだ、と思い始めたのは、
いつだろう…。
そして、父親って寂しいな、と思い始めたのは、
いつだろう…。
読んだあと、ほんのちょっと、
お父さんに優しくしてやってもいいかな…、
なんて思った、一冊でした。
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【参考】
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