*モナミ* SMAP・映画・本

2006/09/02(土)16:18

『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎

本(969)

『ラッシュライフ』 著:伊坂幸太郎 ぐるぐる回る回る絡まる絡まる。 時間軸が、読んでる通りじゃないのか! と気づいたのは、すでに終わりに近づいた頃(笑)。 息の切れそうなスピード感で進められる、 5つのエピソードが、表紙のエッシャーの絵の通り、 ぐるっと回ってる。 全部繋がってる。 終わりが振りだしで、始まりが上がり。 一見バラバラに見えるストーリーが、 巧みに絡み合う。 どこかで絡んではくるだろう、とは思ったけれども、 あからさまにそれぞれが関係するのではなく、 さりげないカタチで、影響しあう。 登場人物が、それぞれ主人公を演じる話の中で、 チラっと出てきたエピソードが、 他の登場人物が主人公となる話では、 メインとなっていたり。 見事な、ぐるぐる感。 壁1枚向こうでは、何が行われているか、 知るよしもなく。 けれど、遠く回り回って、 未来の自分に影響を及ぼすことが、 今、すぐ近くで行われているかもしれない。 もっとも、その時になっても自分は、 これがあの時のそれだったとは、 気づかないだろうけど。 街角に立つ外国人の女の人の質問が、 時間軸を改めて認識させるキーなんだけど、 「あなたの好きな日本語を教えてください」 という問いに、私だったら何て書くだろう。 「わび、さび」とか…て、英語で説明しきれないや(笑)。 ランキングも よろしくお願いします♪ 【参考】 ◆その他、伊坂幸太郎の著書は→  ♪本日のBGM 読書感想 ★そのほか話題の記事はコチラ→   

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