*モナミ* SMAP・映画・本
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『マンハッタン、9月11日』 著:ディーン・E.マーフィー 「まだ、あの恐怖の音が耳に焼きついています」 「どうして私ひとりだけが生き残ったんだろう」 「砂の城を崩したように、 突如として完全に崩れ落ちたのだ」 年齢も職業も多様な41人の、 「普通の人々」による、生々しい真実の記録。 あれから、5年…。 あの日の、あのできごとの、生還者たちの証言集。 ちょうどタイムリーだと思って借りたのだけど、 さすがの私も、飛行機に乗る前は、 読むのを躊躇した。 けれど、悲しいけれど当然なことに、 あの飛行機に乗っていた人たちの、証言はなく。 それがまた一層、悲しい。 あの時、WTCビルの中にいた人、その近くにいた人、 そして彼らの身を案じていた家族・友人たちの、 その時の想いを、1年をかけて聞き出した証言集。 なかなか、読み進まなくて。 あの、映画のCGのような映像が、 どうしても浮かんできて。 あの映像を目にした人たちは、きっとずっと、 あれを忘れることなんて、できないだろう。 TVを通して見ただけでも、ショッキングで、 脳裏に焼きついてるぐらいなのだから、 そこにその時いた人が、その時のことを話すのは、 ものすごく苦しかっただろう。 命からがら逃げ出し、しかし生き残った後も、 罪悪感に苛まれ。 多分一生、あの日の前と同じように生きることは、 できないんだろう。 彼らの語る、その時の音、揺れ、臭い、 そして必死で脱出する様子が、生々しくて。 降り注ぐジェット燃料。 視界を遮る、ものすごい塵芥。 エレベーターが落ちていく音。 人が床に叩きつけられる音。 異常なほど静まり、階段に1列に並んで、 整然とタワーから逃げ出す人の列。 その脇を駆け上っていく、消防士たち。 映画では、そんなシーンは何度も見た。 けれどもこれは、映画ではなく、実際に起こったこと。 あれから世界はよくなったのか、悪くなったのか。 それは、分からない。 けれど、あそこで起きたことは本当で、 ビルも人の心も、もう元通りにはならない。
♪本日のBGM
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