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*モナミ* SMAP・映画・本

2007.01.02
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テーマ:本日の1冊(2583)
カテゴリ:


『奔馬』 著:三島由紀夫


松枝清顕の死から19年後、
彼の友人で今は判事となった本多は、
清顕の生まれ変わりである、飯沼勲に出会う。

勲は同志を集め、天皇親政の復活を願い、
資本家たちの暗殺を計画する。



『春の雪』に続く、豊饒の海第2巻。

『春の雪』が切なくも激しいラブストーリーだったのに対し、
『奔馬』は、我が死をもって腐敗した日本を変えようとする、
怖さを知らない若者の、まさに奔馬のごとく荒々しく、
そして純粋な物語。


悲恋に破れ若くして死んだ清顕の親友、本多が、
『春の雪』では脇役でしかなかった
映画では登場すらしなかった)
飯沼という松枝家の書生だった青年の息子と出会い、
そしてその彼が、清顕の生まれ変わりだと、
本多は確信するのだ。

学生時代、清顕と共に交流のあったシャムの王子たちや、
清顕の恋人、聡子が出家した門跡の話を聞いたとはいえ、
どうしてそこまで本多が、清顕の輪廻転生を信じたのか。

本多の中に、清顕以上に、清顕の死に対する無念さと、
そして憧れがあったからかもしれない。


身を持って社会を変えよう、と考える人間など、
絶滅してしまった今の世の中で、
勲という若者の熱い思いは、理解に苦しむというか、
彼の思想に寄り添うことすら、難しい。

勲を突き動かす原動となった、
挿話の『神風連史話』は難しく、また旧すぎるし、
テロリズムと背中合わせのものであろう。


しかし、愛するものを未だ持たず、ゆえに、
それを失うことへの恐怖も知らない若者の、
ひたむきさと純粋さが、羨ましくもあった。

思うことは誰でもできること。
それを実行し、そして自ら死を選ぶことこそが、
純粋だと信じて疑わなかった、青年。

彼もまた、清顕と同じく、二十歳で死んでしまう。
彼は本当に、清顕の生まれ変わりだったのだろうか。
生まれ変わって、本多に何を伝えようとしたのだろうか。


勲の思想・行動の中に、後に自決する、
三島由紀夫自身を見るような気がした、一冊でした。



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【参考】
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最終更新日  2007.01.02 15:34:32

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