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*モナミ* SMAP・映画・本

2007.02.18
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『わたしたちが孤児だったころ』

著:カズオ・イシグロ


上海の租界に暮らしていたクリストファー・バンクスは、
十歳で孤児となった。

貿易会社勤めの父と、
反アヘン運動に熱心だった美しい母が、
相次いで謎の失踪を遂げたのだ。

ロンドンに帰され、寄宿学校に学んだバンクスは、
両親の行方を突き止めるために探偵を志す。

やがて、名探偵として社交界でも名声を得た彼は、
両親の失踪事件の真相を突き止めようと、
戦火渦巻く上海へと舞い戻る。



現在と過去が行ったり来たりする語り口と、
挿入の多い文章になかなか慣れず、
最初の方は困難しました。

1章を読み終えたところで、「あれは○年のことだった」
とか書かれており、過去のことだったのかよ!と、
知らず知らずに、クリストファーの思い出の中に、
取り込まれる。


ラストは衝撃というか、あららー…と、
クリストファーが気の毒になってしまう真実が。

それは、彼の話を聞いている(読んでいるというより、
「聞いている」という表現がぴったり)うちに、
まるで、彼の保護者のような気分になっていたことに、
気づかされる。


彼は、危ういのだ。
子供時代の繊細さと思い出を持ったまま、
大人になってしまった彼。

無理矢理送り返されたとはいえ、
華やかなロンドンの社交界になじみ。

失踪を遂げた両親を探すという志のもと、
探偵となるが、彼は両親の失踪の真相を、
本当に知らなかったのか…。
無意識的に、目をつぶっていたのではないだろうか。


日中戦争の混沌とした時代、混沌とした上海で、
クリストファーの記憶も目的も、混沌としてくる。

銃弾の飛び交う上海で、幼馴染のアキラと、
衝撃的な出会いを果たす。

しかしアキラと離れた後、
あれは本当にアキラだったのか…、と思った時点で、
彼は子供時代の思い出と、決別したのかもしれない。


日中英をまたぐ、なかなか難しい、しかし、
読み応えのある一冊でした。



ランキングも
よろしくお願いします♪


【参考】
 カズオ・イシグロ・インタビュー
◆カズオ・イシグロの著書は→ 楽天ブックス


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最終更新日  2007.02.18 10:43:03

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