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2007.03.01
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『消えた少年たち(上)』
『消えた少年たち(下)』

著:オースン・スコット・カード


ステップと妻ディアンヌと三人の子供たちは、
ステップの転職に伴い、とある町に引っ越してきた。

7歳の長男スティーヴィは、転校した学校に慣れず、
沈みがちになり、弟や妹とも遊ばずに、
空想の友だちとばかり遊ぶようになっていた。

そしてその頃、彼らの住む町を震撼させるような、
少年たちの連続行方不明事件が、発生する。



一応ミステリ?らしいけれども、
最後の数ページまでは、ごく普通の、
アメリカのファミリーの物語。

父親は新しい仕事場で、イヤミな上司や、
思い通りに進まない仕事や、
イマドキな若者たちにイライラさせられ。
家に帰れば、妻や子供たちを案じ。

母親は、4人目の子供をお腹に抱え、
新しい隣人の奔放さにハラハラさせられ、
おせっかいな教会の人たちとの付き合いに、
うんざりし。

子供は転校先の学校で、方言の違いをからかわれ、
先生にまでもいじめられ。
空想の友達と遊ぶ息子を心配した親に、
神経内科にまで通わせられるようになってしまう。

そして、日曜日には教会への礼拝を欠かさず、
地域奉仕にも熱心に取り組む一家。


そんな、「ごく普通の」一家に、
確かに大変なことが次々に起こるんだけど、
大事件!というよりは、普通の家族に、
普通に起こり得そうな問題ばかりで。

リストラの危機、近所付き合い、子供のいじめ。
いばり散らす能無し上司、
幼女趣味を持つ天才プログラマ、
自分の理念を植えつけようとする教会の婦人、
自分は神だとうそぶく若者。
虫の大発生。

確かに、トラブルは多いけれども、
どれも普通に起こりそうなことで。

普通すぎるんだけども、一つ一つの出来事が、
とても丁寧に描かれていて、まるで彼らが、
自分の近所に住んでるかのような錯覚に、
陥ってしまうほど。

そして、その一つ一つの出来事に、夫婦が協力して、
全力で立ち向かう姿。

決して感情的にならず、とことんまで話し合い、
何があっても、子供たちは自分たちで守る、
という姿勢が、とても羨ましくもあり。


空想の友達とばかり遊ぶ息子を案じつつも、
環境が変わってしまったせいだろう、
時が経てば治まるだろう、と思っていた両親も、
息子が呼んでいた空想の子供たちの名前と、
行方不明の少年たちの名前が一致するのを知り、
ただごとではないと思い始める。

そこから、事態は急展開。
悩み多き家族の物語から一転、事件味を帯びてくる。

そして最後の数行で、恐ろしい事実が判明。
「僕は嘘なんかついてない」という息子の言葉は、
本当に本当だったのだ。

そしてその息子も…。


ラストは…SF?という感じで、
やや拍子抜けしないでもないけれど、
それを差し引いても、前半の生き生きとした、
アメリカンファミリーの生活は、一読に値する、
一冊でした。



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よろしくお願いします♪


【参考】
◆オースン・スコット・カードの著書は→ 楽天ブックス


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最終更新日  2007.03.01 18:47:11


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