000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【ログイン】

*モナミ* SMAP・映画・本

2007.03.19
XML
テーマ:本日の1冊(2485)
カテゴリ:


『皇女セルマの遺言(上)』

『皇女セルマの遺言(下)』

著:ケニーゼ・ムラト


20世紀初頭、激動のトルコから、
レバノン、インド、フランス・パリへ。

時代に翻弄され、数奇な運命をたどった、
オスマントルコ帝国最後の皇女セルマ。

その娘が、集めた資料をもとに、
亡き母の人生を再構築する。



オリエンタルでエキゾチックな魅力溢れるトルコ、
そしてインド、フランスといった、様々な文化の、
溢れる魅力が押し寄せてくるような、一冊でした。

もっとも内容は、厳しく、激動のものだけれど。


500年の栄華を誇ったオスマン帝国の、
最期の皇女として生まれ育った、セルマ。

しかし帝国の崩壊により、国を追われ、
母と、数人の召使を連れてイスタンブール、
そしてベイルートの、小さな屋敷に移り住む。

中央アジアに君臨し、ヨーロッパの畏怖であった、
強大な祖国を背負ったばかりに、行く先々で、
嘲笑の的にされ。


スルタンの正当な血を引く母親である皇女が、
帝国代々の宝石を、一つずつ売っていくのを、
目の当たりにする悲しさ。

皇女を娶った庶出の父の、やるせなさと、
その父に捨てられた記憶。


そんな中でも、美しく強く咲いたセルマは、
インドの藩王に嫁ぐ。

イギリスで帝王学を学んだ夫ではあったが、
セルマの期待は裏切られ、異なる文化、保守的な夫、
自分を受け入れてくれない義姉に戸惑いながらも、
居場所を見つけようとした矢先の、再びの亡命。


身重で単身渡ったフランス、パリで出会った、
アメリカ人との恋。

そして女の子を生むも、自身は若くして亡くなってしまう。
歴代のスルタンの、豪奢な墓とは比べ物にならない、
墓碑もない小さな墓に眠るセルマ。


なんと激動の人生。

様々な人種、思想、文化、宗教の交わる場所で、
自分が何者であるかを保つのは、
どんなに難しいことだったろう。

大きな流れの中では、個人の意思、ましてや、
女の意思などでは、何もどうにもならなかった時代。

セルマも、何度も激流に流され、溺れそうになり、
それでもなんとか泳ぎきろうとし、そして、
半ばで力尽きてしまった。


どんな状況になろうとも、「オスマンの皇女」
ということを忘れず、誇り高く生きようとしたセルマ。

時には道を誤りそうになるも、そこがまた、
人間臭い魅力に溢れていて。


大きく時代が変わる時、彼女のような人間が、
どれだけいたのだろう。

昨日までは、かしずかれる身だったのに、
今日からは、蔑まれ虐げられ。


確かなものは、自分の身の内にしか、
ないのかもしれない、と思った一冊でした。


パリで生まれ、孤児として育てられた、
セルマの娘である著者自身の自伝↓

『バダルプルの庭』

これも近々読む予定。



ランキングも
よろしくお願いします♪


【参考】
 オスマン帝国-Wikipedia


本
読書感想

ラブアイコンホームふきだし

★そのほか話題の記事はコチラ→ランキング にほんブログ村 本ブログへ

ランキングナビ 







最終更新日  2007.03.19 18:59:52

PR

日記/記事の投稿

楽天プロフィール


v_のん_vさん

わんわんお

フォローする


■ 趣味・関心キーワード
ブログ  SMAP  映画    読書 

占い

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

雑記

(702)

SMAP

(929)

SMAPドラマ

(281)

SMAPライブ

(224)

映画

(905)

(969)

病気

(228)

仕事

(160)

野球

(174)

旅行

(127)

音楽

(32)

TV

(59)

観劇

(38)

お出かけ

(165)

PC・HP・ネット

(83)

カレンダー

バックナンバー

2017.06
2017.05
2017.04
2017.03
2017.02
2017.01
2016.12
2016.11
2016.10
2016.09

ランキング市場

Powered By 楽天ブログは国内最大級の無料ブログサービスです。楽天・Infoseekと連動した豊富なコンテンツや簡単アフィリエイト機能、フォトアルバムも使えます。デザインも豊富・簡単カスタマイズが可能!

Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.