2007/07/16(月)10:27
『すべての終わりの始まり』 キャロル・エムシュウィラー
『すべての終わりの始まり』
著:キャロル・エムシュウィラー
エムシュウィラーの奇想世界を初めて集成。
老人、エイリアン、鳥人間、謎の生き物…。
疎外された者たちが探し求める、
様々な愛のかたち。
繊細かつコミカルな文章と奇天烈な発想が詰まった、
19のファンタスティック・ストーリーズ。
ジュディ・バドニッツの『空中スキップ』と同じく、
「オチ」を求めてはいけない物語たち。
SFチックでもあり、おとぎ話めいてもあり。
日常の中で、ふと感じる「違和感」を、
独特の世界観で描き出す。
孤独な登場人物たちの繰り広げる物語の、
不思議な緊張感。
時代が変われば、場所が変われば、相手が変われば、
様々に変わる、それぞれの愛の形、生の形。
読み解くのがなかなか難しかったけれど、
雨の時期にじっくりと読むのにぴったりな、一冊でした。
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