＊モナミ＊ SMAP･映画･本

『本は10冊同時に読め！』

著：成毛真


本は最後まで読む必要はない、
仕事とは直接関係のない本を読め、
読書メモはとるな―。

これまでの読書術の常識を覆す、画期的読書術！
あらゆるジャンルの本からの情報を組み合わせることで、
新しいアイデアが生まれる。

「すき間時間」で本を読むことで、集中力が増す。
どこを読み飛ばすのかを判断していくことで、
決断力と情報収集力が身につく。
本を10冊同時に読めば、10倍人生が面白くなる。


決して遅くはないんだけど、本を読むスピードを、
もっと上げられたら、もっとたくさんの本が読めるのに、
と常々思っていたので、手にとってみたところ…。

「こうすれば本が早く読める！」系の本かと思ったら、
バラバラのジャンルの本を細切れに読むことで、
集中力や判断力、情報力が増しますよ、
という本でした。


本を一冊一冊丁寧に読むのはクリエイティブかつ、
エグゼクティブな生き方はできない、ゆえに、
本を同時に何冊も読み、大量の本を読む自分は、
クリエイティブでエグゼクティブな人間だ、という、
常に上から目線な口調がまぁ気に入らなかったけど、
35歳でマイクロソフト日本法人の社長になり、その後、
起業した人間なのだから、それぐらいは言えるかも。


要するに、庶民とそうでない人間の差は読書量だ、と。
限られている時間の中で、いかに効率よく、
自分にとって有効な情報を本から得ることができるか。
それを見極めよ、と。

その見極め力をつけるには、細切れ時間で、
集中して読むべし、と。

要するに、「同時に10冊」ということにこだわらず、
細切れ時間を見つけて、常に読書しろ、ということ。

著者はTVCMの時間も本を読むそうだけど、私もそう。
だって待てないんだもん。
いつか私もエグゼクティブになれるかしら？（爆）


くだらない本を丁寧に読んでいたのでは、
必然的に読める本の数は減り、必然的に情報量も減る。
それはまぁ、納得。

この人の言う、「くだらない本」っていうのが、
世に言うベストセラーだったりするんだけど、
やっぱり成功者ってのは天邪鬼なのかね（笑）。

ベストセラーは読むな、HOW TO本は捨てろ、
「金持ち父さん～」の類など言語道断。

要するに、
「人と同じことをしていたら、庶民から抜け出せない」。
それは、成功者に共通して言えることだとは思うけど。


でも本は最後まで読む必要はない、って書いてるけど、
読み始めたら読み終わりたいんだよね。

たとえそれが読んでる途中で、「面白くないかも…」
と思った本だとしても。
それって、「ムダ」なのかしら？

この人は、小説はほとんど読まないらしい。
小説でなければ、最後まで読まなくてもいいけれど、
小説は最後まで読まなきゃ、意味分かんないよね。

しかも読書メモは取るな、ってこうやって、
ブログに書いてる時点で、庶民から抜け出せないか（笑）。


でもこれを読んで、いかに自分の読書パターンが、
偏ってるかに気づいた。
最近ほぼ小説しか、読んでない。

以前は、ノンフィクションなんかも好きで、
よく読んでたんだけど。

たとえば文化とか歴史とか政治とか技術とか、
興味のあるなしに関わらず、読むことにしよう。

じゃないと、本は読むけどフィクション頭というか、
妄想力はつきそうだけど、情報力が欠如しそう（笑）。


クリエイティブなエグゼクティブになれるかどうかは、
別として、それが分かっただけでも有益な一冊でした。

【参考】
◆成毛真の著書は→　

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