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*モナミ* SMAP・映画・本

2008.04.13
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テーマ:お勧めの本(5501)
カテゴリ:


『君の名残を』 著:浅倉卓弥


幼馴染みで、それぞれに高校の男女の剣道部の、
主将を務める白石友恵と原口武蔵は、下校途中、
落雷に巻き込まれ、そのまま消息を断った。

2人は、友恵の友人由紀の弟・志郎と共に、
平安末期の世界へと呼ばれたのだった。



「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり」


時は、源平合戦の頃。

木曽(源)義仲と源義経という2人の武将が、相対し、
命短いながらも、後世に残るほどの名声と、
功を立てることができたのは、この時代に、
持ち得るはずのない剣の技を2人が持っていたからだ、
という大胆な発想。


あまり日本史には詳しくない私でも、
義経と弁慶の名は当然、知っており。

木曽義仲や巴御前も、彼らが何をしたかまでは、
詳しくは知らずとも、その名は聞いたことがある。


生まれた時から共に育った幼馴染の、友恵と武蔵。
武蔵の父が剣道の道場を開いていたこともあり、
2人は幼い頃から、剣道にいそしむ。

そして、剣道の試合を目前に控えたある日。
雷雨の中、一つ傘で帰路を急ぐ友恵と武蔵は、
雨宿りしようとした大木の下から、雷鳴と共に、
忽然と姿を消してしまう。

消えたのは2人だけではなく、友恵の親友、
由紀を迎えに行こうと自転車に乗り通りかかった弟、
志郎も消えてしまった。


別々の場所で目覚めた2人は戸惑い、お互いを探すも、
それぞれ独りで生きていかねばならず。

次第に、この時代の自分の位置に、気づく。
自分の最期の姿も、いつか習ったものと重なる。

そして、この時代で愛した人の末路も当然、
知っている。


どうにかして歴史に逆らおうと必死にあがくも、
そうすることが逆に、自分の知っている結末に、
向かっているのではと、常に逡巡する友恵。

一方武蔵は、己の最期の姿が常に脳裏にありながらも、
義経の傍を片時も離れない。
それが覆せない歴史であるならば、それを受け入れようと。


普通の高校生であれば、とても経験できないような、
壮絶な時代を生きる2人。

その手で何人の人間を切ったことか。
もし、元の世界に戻ることができたとしても、
もう元の自分ではないと、2人とも、
この世での自分の役目を全うしようと必死で生きる。


2人をこの時代に呼び、翻弄したもの。
神と呼ぶか仏と呼ぶか、はたまた悪魔か鬼か。
友恵はそれを「歴史」と呼び、
武蔵はそれを「時」と呼んだ。

そんな見えぬ声に導かれ、2人の武将を、
図らずも育て上げた友恵と武蔵。
そしてその2人は、宿命の相手となる。

友恵と武蔵も、敵味方として再会を果たす。
戸惑う武蔵に対し、友恵は揺るがない。


タイムトラベルものであり、歴史ものでもあり、
しかしその根底は、強烈な恋愛小説。

愛する人が死に向かうのを止めることができない、
それでも必死に添い遂げようとするその姿に、
涙の止まらなかった一冊でした。



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よろしくお願いします♪


【参考】
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最終更新日  2008.04.13 10:04:02


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