2008/06/27(金)10:03
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
19世紀のロンドン。
無実の罪で投獄された男(ジョニー・デップ)が、出所後、
名前をスウィーニー・トッドと変え、姿も変えてフリート街に戻り、
理髪店を開く。
ミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)の協力を得、
自分を陥れて妻子を奪った者への復讐を誓い、
カミソリ片手に目当ての客を待っていた。
血まみれの映画でした。。。
ティム・バートンおなじみの、アニメーションのような、
幻想的なモノクロームの景色に鮮やかにはじけるルビー色の、
血、血、血。
何の知識もないまま観たのだけれど、ミュージカル映画?
歌うと言っても高らかに歌いあげるんじゃなくって、
深い怨念や執念を腹の底から響かせる、みたいな。
キャプテン・ジャック・スパロウとはイメージ違うけれど、
ジョニデの怪しさ満載。
美しい妻に横恋慕した悪徳判事に陥れられ、
そして娘までも奪われ。
ただひたすら復讐のみを誓って生きてきた男、ジョニデ。
その男も怖いけれど、彼に協力しちゃうミセス・ラベットの方が、
よく考えたら怖いよね。
だって別に自分は誰も何も恨みがあるわけじゃないのに、
ジョニデへの協力という名目で、アレをソレにしちゃうんだから。
おまけに、奥さんのこと隠してたし。
男の恨みより、女の執念の方が怖いという(笑)。
愛って、一歩間違えると怖いものなのね…。
それぞれが、愛しすぎるがゆえに悲劇を招いてしまう。
アンソニーとジョアナの若い2人の純粋な愛と対比する、
ダークで歪んだ愛情のうずまく映画。
中世の暗い街で繰り広げられる、貧しい人々の暗い生活。
そこに飛び散る赤い血は、愛なのか憎しみなのか…。
ティム・バートン&ジョニー・デップという期待を裏切らない、
ファンタジックでグロテスクな映画でした。
ランキングも
よろしくお願いします♪
【参考】
スウィーニー・トッド 公式HP
ジョニー・デップ インタビュー
映画レビュー
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