*モナミ* SMAP・映画・本
< 新しい記事
新着記事一覧(全5068件)
過去の記事 >
『ニューヨーク物語』 著:草間彌生 ニューヨークで今、青少年をむしばんでいるエイズの情景。 男娼という仕事。 青山という日本人尼僧との出会い。 夢と虚像が交差する街で生きる若者たちの物語。 ニューヨーク旅行から帰ってきてひと月以上経つというのに、 まだ引きずっています(笑)。 それぐらい強烈なインパクトを私に与えた街、ニューヨーク。 しかしこの本に描かれるのは、ジュリアーニ元市長の指揮により、 清潔で安全な街に生まれ変わる前、15年ほど前の、 まだ危険に満ちたニューヨーク。 そこには青春を夢見た若者たちが集い。 そしてその夢は儚いものだと悟った大人たちが、公園に住む。 ここに来れば何かが変わると、夢と希望を抱いてやって来た若者は、 現実を目の当たりにし、そしていとも簡単に堕落していく。 働く機会さえあれば働くであろうホームレスたちが溢れる街で、 エイズの危険に怯えながらも、男娼をして生きる男たち。 新聞記事にもならないくらい、多くの人間が姿を消している事実に、 明日はわが身かと思いながらも、見知らぬ男についていくしかない、 女たち。 生きることが文字通り、身を削ることと背中合わせのこの街で、 懸命に生きようとする人々。 未だ見終わらぬ夢を見たまま。 洋書を和訳したような独特の言葉遣いにちょっと戸惑いつつも、 フィクションでありながらノンフィクションの世界に引き込まれた、 一冊でした。
【参考】 ◆草間彌生の著書は→
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
もっと見る
PR
日記/記事の投稿
プロフィール
v_のん_v
SMAPとか映画とか本とか病気とか
キーワードサーチ
カテゴリ
カレンダー
バックナンバー