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2010.03.04
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カテゴリ:映画


レディースデーに『ラブリーボーン』を見てきました。


Lovely Bones


家族と幸せに暮らしていた14歳の少女スーザン
シアーシャ・ローナン)は、ある日トウモロコシ畑で、
ある者に襲われ、殺される。

父(マーク・ウォールバーグ)は犯人探しに明け暮れ、
母(レイチェル・ワイズ)は娘を守れなかった罪悪感に苦しむ。

家族は崩壊していくが、その様子をスーザンは天国から見守り、
決して届かない声を家族にかけ続けていた。



なんていうか…いたたまれない。

あの犯人は、結局捕まってはいないんでしょ。
最後にバチが当たった感じだかなんだかで、
崖からおっこってボッキボキになって死んじゃったけど、
死んじゃったら罪が償えないじゃん。
あんな鬼畜は、520年の終身刑にしてやりたい。

そしてスージーの遺体も、結局見つからないままだし。
見つかるのかな、ギリギリのところで警察が来て…、
なんて期待しながら見てたけど、結局ドボン。


あの時妹が、家に走り帰らないで早く警察に連絡すれば。
父と母の和解シーンなんかに浸ってないで、
早くあのノートを見せていれば。
犯人は捕まっていたかもしれない。

でも、それがきっと現実なのかも。
あんなにたくさんの女の子が殺されて、だけども犯人は、
捕まらない。
同じ事件が何度も繰り返される。
悲しみは続いていく。
現実は、ハッピーエンドでは終わらない。


それにしても父も娘も、向こう見ずというか、ムチャするなぁ。
それが「家族の愛」というものなんだろうか。
警察なんかアテにならない、自分の手で何とかしてやる!って。


スージーが留まっていた、この世と天国の間の世界、
映像がすごく綺麗だった。

美輪さんが宣伝してたように「スピリチュアルな世界」か、
っていうと、なんとなく違う気もするけど、死んだ人というか、
生きている人が死んだ後に行くだろうと想像する美しい世界。

でもあの状態ってのは、仏教で言うところの「成仏してない」
状態なのよね?

死者の想いが強くて、残された者の悲しみが癒えないのか。
残された者の悲しみが消えなくて、死者が立ち去れないのか。
やっぱりスピリチュアルかな(笑)。


シアーシャ・ローナンの目の青いこと!
羨ましい。
なかなかの演技派ですよ、この女の子は。

そしてスージーの父親役のマーク・ウォールバーグが、
兄ちゃんのNKOTBのドニーに見えて仕方なかった(笑)。
そっくりなんだもん。



『ラブリー・ボーン』
 著:アリス・シーボルド



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最終更新日  2010.03.04 11:45:55


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