気温の変化が激しくて、ちょっとカゼをひいちゃったみたいで、
熱はないんだけど咳してたら「もう上がっていいよ」と言われたので、
早退して病院行って、薬もらったらなんだか咳も止まったので、
そうだ今日はレディースデーじゃん?駅近いじゃん、と気付いて、
映画観てきちゃいました。
観てきたのは、『プリンセスと魔法のキス』。
ティアナはいつか自分のレストランを持つことを夢見て、
頑張っている普通の女の子。
ある仮装舞踏会の夜、プリンセスの衣装を着たティアナの前に、
一匹のカエルが現れ、自分は呪いによってカエルに姿を変えられた、
ナヴィーン王子だと告げる。
そして、プリンセスがキスしてくれれば、
この呪いを解くことができるというのだ。
カエルの必死な願いに、勇気を振り絞ってキスするティアナ。
ところが、カエルが王子に戻るどころか、
ティアナ自身がカエルに変身してしまったのだ!
プリンセスと言っても、ウェイトレスがお祭りで仮装したお姫様。
王子様と言っても、親に勘当された、逆玉狙いの怠け者王子。
場所はお城でも森の中でもなく、ジャズの流れるニューオリンズ。
舞台は昔々ではなく、人々が汗かき働く現代。
夢を叶えるためには星に願いをかけるだけじゃダメ、
コツコツ努力して、我慢して、一生懸命働かなくちゃ!と、
なんとも現実主義のヒロイン。
子供の頃童話を読んで、たとえそれが王子様でも、
カエルとなんか絶対キスしない!と言っていたのに、
夢まであと一歩というところで、悪魔ならぬカエルの囁きが…。
カエルが王子様に戻るんじゃなくって、キスした相手までもが、
カエルになっちゃう。
その発想の転換?はさすが。
童話ならば、助けたいと思ったからキスするのだろうけれど、
ティアナの頭に浮かんだのは、夢のレストランのこと。
王子だって、お金を餌にティアナとキスしようとしたのだから
(ほんとはお金なんてないくせに)、魔法が解けなくっても当然。
朝も夜も働き詰めで、ダンスひとつしたことないティアナと、
甘ったれで怠け者で楽しむことしか考えてないナヴィーン王子。
なんとかしなきゃ!なティアナと、なんとかなるさ、のナヴィーン。
水と油のような2人だけども、カエルになった2人(2匹?)は、
人間に戻りたいと、よい魔術師ママ・オーディを訪ねて、
ミシシッピ川を遡る。
途中、ジャズ好きのワニのルイスや、気のいい蛍、レイも加わって、
賑やかな旅に。
懐かしいというか、温かみのある手書きの絵や、
ミュージカルシーンで展開されるいかにも2次元的な絵も、
CGや3Dを見慣れた目にはすごく新鮮で、柔らかい。
そして文句なしの音楽。
アメリカ南部、ニューオリンズということで、ジャズやゴスペルが、
物語を盛り上げ、見ている人を引き込む。
脇役もそれぞれ魅力的で。
ティアナの幼馴染シャーロットも、金持ちのわがまま娘なんだけど、
すごくキュート。
そしてディズニーおなじみのヴィランズも、見るからに悪いヤツ。
タワーオブテラーのシリキみたいな仮面やブードゥ人形も登場。
レイと、彼の想い人、星のように輝くエバンジェリーンの顛末は、
思わず涙。
まさかディズニーだもん、そんなことないよね…?との期待は、
あっさり裏切られ。
そういうしょっぱいことがあるのも、現実なんだよ、と。
もちろん最後は、ママ・オーディの予言どおり、
「本物のプリンセスとキス」して、元通り!
ティアナと王子も、悠々とお城で…ではなく、
「ティアナの城」というレストランで働いていますとさ。
設定は超現代的で超現実的なんだけれども、久しぶりに、
ディズニー映画の王道を観た気がした映画でした。
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