午前十時の映画祭で『スタンド・バイ・ミー』を観た後、
『NINE』を観ました。
1964年、イタリア。
世界的に有名な映画監督、グイド(ダニエル・デイ=ルイス)は、
新作映画の撮影に取りかかろうとしていた。
しかし、撮影を10日後に控えるのに、スタッフはおろか、
プロデューサーすらタイトル以外は何も知らされていない。
クランクインを目前に控えながら脚本を書くことができず、
プレッシャーと女性たちとの複雑な関係に追い詰められていた。
そんなグイドは妻にも愛想を尽かされ、
いつしか自分の幻想世界へと溺れていく。
まぁ何といいましょうか。
絢爛豪華。
濃厚濃密。
めくるめく妄想世界。
私も妄想は得意ですけども(爆)グイドさんには負けました。
マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、
ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン、
ファーギーという名前を並べただけでもその濃ゆさは、
一目瞭然でしょうが。
その彼女たちが、きらびやかな衣装を身にまとい、
眩しいスポットライトを浴び、セクシーなダンサーを引き連れて、
これでもか!ってくらいに妖艶ボディを見せつけ踊り歌うわけですよ。
画面から匂いたつような濃ゆさ!
その濃厚なイタリアンな香りにクラックラしそうでした。
ストーリー的には、スランプに陥った映画監督さんが現実逃避、
妄想の中に逃げ込んで、過去や現在に関係のあった女たちと、
アレやコレやを繰り広げるワケです。
ママがソフィア・ローレンなわけですから、そりゃ濃ゆい女たちの、
股の間を転々としたって仕方ない。
三つ子の魂百までです。
「イタリア男はこうあるべき」とファーギーの豊満ボディに迫られ、
「流行はあなたが作った」なんてケイト・ハドソンに賛美されても、
当然です。
基本は、彼の幼い頃の思い出というか記憶が、
ベースになってるんじゃないかと思うけど。
幼い男の子が思い描く、大人の女たちの妖艶な魅惑の世界。
女は保護者であり、先導師であり、教師であり、
愛する対象であり、愛を与えてくれるものであり、
インスピレーションを与えてくれるものであり、
そして破壊と破滅の原因でもあり。
そういう、グイドの脳内ミュージカルに思わず、
「ブラボー!」と叫びたくなってしまった1本でした。
どの女優さんもものすごい存在感だったけど、
やっぱりニコールが一番好きかなー。
カツラを取っても綺麗ですよあなたは、と。
ペネロペの妖艶さは、むせそうで私には濃すぎる(笑)。
いるだけの濃さでいえば、ソフィア・ローレンがダントツだったけど。
オリジナル・サウンドトラック
映画の間に時間がちょっとあったので、六本木ヒルズをぶらぶら。
電車の乗り換えも慣れてきたし、段々東京人になれてきたかなぁ?
1年近く経ってやっと(爆)。
六本木から見た東京タワー。
映画館の中から。
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