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カテゴリ:読書いろいろ
表紙には、『戦場コソボ、決死の撮影記』とあります。
これは宮嶋さんがコソボの空爆時に決死で取材した記録です。 空爆前日東京を発ち、まずはモスクワへ。モスクワからマケドニアへ向かったはずが…、着いたところはなぜかギリシア。 空路はふさがれたので陸路へ。でも国境周辺には足代わりのタクシーもなし。結局鉄道で国境越え。これがぎりぎり間に合って、この後、ほかの国のメディアは国境をふさがれは入れなかったという…。 取材中にも警官に撮影したフイルムをよこせと言われたが手品で乗り切り、ユーゴ軍の案内でプリシュティナへバスツアーをしたり。 このときの取材では、軍のアレンジするバスツアーに参加して誤爆を受けた市内や列車などの撮影をしております。 バスツアーに参加しないと取材できない、仕方ないから参加する、みたいに書かれてましたけど。 とにかく、あらゆる取材を軍に仕切られ単独行動はできず、 あちらこちらとバスツアーで連れられる。しかもそのバスツアー、抽選にもれたら参加できず。 最後の最後には、難民とともにユーゴを脱出するのであるが、脱出はしたもののすんなり帰国できないのも宮嶋さんならでは。 チケットが使用不可とのことであちこちたらいまわしの挙句、帰国したのは脱出してから6日も経ってからだったとか。 NATOの誤爆の数々をその目で見て、撮影してきた宮嶋さん。 本に載っている写真にはいろいろあります。すごくエグイのはありませんけど…。 でもちゃんと文章で、どういう状況であったかというのを書いています。ものすごいところだったんですね…。よくご無事で帰ってらっしゃいましたね。 こういう本を読んでいると、争いというのがいかに無意味に思えるか…。いつになったらなくなるのだろう、としみじみ思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2005 12:08:52 AM
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