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カテゴリ:読書いろいろ
ついに出ました、小栗さんの新刊が!
『ダーリンは外国人』も面白くって笑いっぱなしだったけど、これもそう! 語学オタクのトニーさんがまた面白いのなんのって。 たとえば「語源の泉」という章では、トニーさんの何気ない一言、escapeという言葉の語源から合羽の話、capの話、キャベツの話、牛の話、礼拝堂の話、と限りなく広がっていきその上ドイツ語での語源の話にまで行き着きます。語学オタク、恐るべし…。 同じ「頭」を語源に持っていても英語とドイツ語ではぜんぜんまるっきり意味が違う言葉になっちゃってます。 「トリビア」の語源も説明してくれてます。 それによると、トリビアとは無駄な知識ではなく語源から意味するところによると、三叉路の道で出会った旅人たちが情報交換したことらしいですけど。 triviaつまり3つの道という意味らしいです。 あと、日本人と外国人の言葉の捕らえ方というのでしょうか。 たとえばアパートの名前のつけ方。日本ではマンションといったら不通の鉄筋コンクリート作りの大きな建物ですが、外国では超豪華な大富豪の住むところらしいです。日本人的に言うと億ションのことでしょうか…。 あとは日本語表現のあいまいさは英語に訳せないとか、でもそのあいまいさはストレスのたまらない健康にいい表現だとトニーさんが言っておりました。 生まれた国が違うというだけで、言葉の表現の仕方や感じ方がぜんぜん違うなんて思っても見ませんでしたね。 日本語表現の擬音語・擬態語は英語ではあまり無いらしいのですが、体のどこかが痛いときしくしくとかじくじくとか言う日本語の表現は英語にはないのでしょうかね? いつも思うのですが、トニーさんって語学の話をしているときは本当に楽しそうですよね。巻末で言語学者の先生と対談してますが、楽しそうですよ。 しかし、言葉って、すごく奥が深いんですね。普段何気なく使っている言葉なのに、そんなに深く考えたことが無かったのでこれからたまには広辞苑などで調べてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 10, 2005 12:12:48 AM
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