まんがよみ日記

2023/02/02(木)05:49

米川英之「独奏会」20221218

妻が語るC-C-B(89)

「独奏会」 米川英之(G,Pf,Vo)20221218音楽室DX 17:00/18:00 ​→ツイキャスプレミア配信 アーカイブ12月25日まで​ 12月18日は、私は、午前は社外での仕事の日で、何事もなければ直帰します、と職場に言ってあった。昼過ぎに仕事が無事終了して、米川英之さんの独奏会のスタートまでにその報告書を書くつもりで、昼食後に早めに都内をめざし、新宿に着いた。 私がかなり某SNSに入り浸っていることは自分でも認める。この日、新宿に到着して、ふと、新しくなった小田急百貨店ってまだ見ていないな、と思って、ちょっとだけ立ち寄った。新宿駅について、小田急百貨店の入り口を探して、お店に入って、スマホを見ていなかったのはたぶん20分かそこらだと思う。 ふと、スマホを見ると、友人Cさんからのメッセージが着信していた。何のことか一瞬わからなくて、でもいつもの習慣でスマホをあけると某SNSにつながり、そこでその報道を目にした。友人に「今見ました。残念です」と返信した。報道が伝えていることはうけとったが、記事の中身をみないまま既読の印を重ねていく。思ったより記事の件数が多く、このまま印をつけていくべきなのか迷いはじめる。 それより、私、今日ライブ行くんだっけ。あれ、これ、行くことになっているけど、行っていいのかな。帰ったほうがいいのかな。でも予約してあるし。どうしよう。どうしたらいいんだっけ。と、まともな思考は全く働かなかったのだが、気づいたら高田馬場駅に着いていた。 あ、そうだ。あの記事、そろそろアップするつもりだった、アップしないと。​このブログの12/18の記事​はずっと書いていて、その日あたりにアップしようと思って用意していたものだった。文を整えたり、直したり、リンクを貼ったり、仕事の報告書を書くために持っていたPCをデザリングして、なんとか開場前にアップロードした。 いつもの音楽室DX。受付して開場して席に着くと、久しぶりに会った友人Rさんが話しかけてくれた。彼女も報道で知って気にしていたが「泣いちゃダメ」と言ってくれて、彼女とこの半年間どうしてた?のような話をしていた。 定刻を少しだけ過ぎて米川さんがステージに登場。アコギの演奏ではじまった1曲め「Alright!!!!」では、いつものタイミングで客席の手が挙がる。私も思い切り挙げていた。 何かそのことに言及することを期待していたわけではない。しかし、何かその話をするだろうか、もしその方の話を今日されたらどういう反応をすればいいだろうか、と私が身構えていたことは否定しない。 ジャケット腕まくり、水色のタンクトップ、スリムパンツ、ひもつきのブーツの独奏会スタイル。MCも演奏もいつも通り、いつものペースで、いつもの米川さんの独奏会。 米川さんは取材に応じてはいないが、あるスポーツ紙には「ドラムをたたくしぐさをして思いをはせる場面」があったと書かれていた。記者の方は当日ライブを見に来ていたか、あるいは配信でご覧になったのだろうか。だがそれは事実と異なる。 バンド編成のときは「周りの人の楽器の音が大きい、自分の弾くギターの音が大きい」だから、歌が自分で聞こえにくいが、独奏会はピアノやアコギが中心なので、歌が自分でもよく聞こえて歌いやすい、という話であり、それは米川さんがライブのMCでよくする話のひとつである。確かにドラムをたたくしぐさをされてはいたが、それは別のドラマーの方のしぐさに似ていて、あの方を想定した手ぶりではなかったと私は思っている。 「2121」では、ルーパーを使ってアコギ→エレキ→エレキ→エレキと重ねて、その上にさらにエレキギターで弾かれる音がとてもかっこいい。楽曲の素敵さもさらに感じられる演奏にライブの醍醐味を感じる。 「ライブハウスの規制も緩和されて、声出しも、ずっと歌われるのはダメだけど、一部は出してもらってもいいんですよ」と、コール&レスポンスへのいざないもあり、「I Believe」や「La Siesta」はコロナ前と同じように声を出して応えた。「少し、歌をお手伝いいただきたく・・・少しですよ、少し。だって皆さんが歌って、僕伴奏って、歌声喫茶か?みたいな。僕がちゃんと歌いますよ」なんて言うからみんな大笑い。 そして、アンコールは「魂の歌」。松本隆さん作詞のこの曲、CD収録のオリジナルバージョンとは違うアップテンポなバージョンは、ときどきライブで演奏されている。そして2曲目「Sailing on」で余韻を残して終演。独奏会でも、しっとり、静かに終わるのはめずらしい。 客席の拍手が止まなかったので、再度米川さん登場。ダブルアンコールは恒例の盛り上がりナンバー「奇跡」で、こぶしあげ、コールありで、最後はエレキギターで弾き倒していた。 いつもどおりのパフォーマンスで、いつもどおりのライブを行なった米川さん。 客席はいつものように楽しみ、いつものように応えた独奏会だった。 終わってからステージの前に出してくださったセットリストをみて、「魂の歌」は追加したということがわかった。アンコールの「魂の歌」「Sailing on」にあったその思い。ステージ上で、言葉では何も言わないけれど、音楽家としての米川さんは音楽で語ったのだと感じた。それを私たちも黙して受け取った。2022年12月18日の米川英之さんの独奏会は、そういう会だった。 ライブが終わって、その日の夜、米川さんのフェイスブックが更新された。メッセージとともにあるのは2022年7月13日のライブの楽屋でのお二人のお写真。 Hideyuki Yonekawa2022年12月18日   CCB時代一緒に演奏し、共に歌い同じ時代を共に過ごした笠浩二さんが亡くなりました、病院で闘病を続け11月には還暦を迎えたばかりのこの時期に逝ってしまうとは、、良くなったら改めて還暦を祝うはずでしたがそれも叶わなくなりました。唯一無二のハイトーンヴォイスが聴けないのは残念でなりません。ご冥福をお祈りします。https://www.facebook.com/100063653803401/posts/599577078840747/?app=fbl セットリスト Alright!!!! Vintage 勇気の種類 Private Lips 君はもう泣かない Starting Over Paradise 2121 Nocturne 月灯り 名もなき日々 Get over it Only for you,Only for me I Believe  Xmas once more La Siesta (アンコール) 魂の歌 Sailing on (ダブルアンコール) 奇跡

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る