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もんち*

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April 12, 2017
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自分の精神状態が

やばいなぁと思う状態からの立て直しって、ものすごく時間がかかる。

そこまで、落ちる途中で方向転換できたら良かったんだけど、

落ちざるを得ないしかるべき理由があって、

それまで私を育ててくれた手や、優しく想ってくれた声も

何も聞こえなく、届かなくなってしまったのだ。

 

そんな中、

冷たい海に浮いて居た頃に出会ったあなたは同じく遭難者で、

長らく陸にたどり着いたことがないと言って笑って居た。

二人とも、長い漂流で体力もなく、へとへとで、

休みたくても自分の体を浮かしているのが精一杯。

そんな時に、二人で新しい流れ星を受け取ることの

なんという無謀。

でも、私は、その星を受け取ったことで、自分自身のどこかが変わったと思った。

何がなんでも、生きて行こうという方向へ。

 

私が、星の位置、太陽の沈む方向、懐かしい魚の面影から、

きっと向こうに島があるよと、あっちに行こうよと言ったけど、

あなたは話を聞いてくれなかった……自分の道を行くと言った。

私が、いつからか100%の気持ちじゃないことが、

あなたに伝わっていたからだと思う。

 

そして、私には私の

あなたには、あなたの道があった。

 

光り続けてくれていた灯台の導でたどり着いたのは、

私の昔の記憶が少しずつ眠る場所だった。

あなたが住処を訪ねてくれた時、

ねぇ、幽霊になったら、いつでもここにおいでよ。

と、心で言った。

 

限りある時間。

私の遭難の旅は終わった。

それを今、すごくすごく感じる。

でも、

でも。

 

 

……あなたの

遭難続きだった旅の終わりから、

どんどん時間が過ぎて行く。

 

私の知らない、物語の続きがあるのかな……?

きっとまた、教えてよ。

いつでも

煩いくらい電話を鳴らしてよ。

 

話したいことがいっぱいあるよ。





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最終更新日  April 12, 2017 11:06:12 AM
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