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もんち*

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February 2, 2018
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仕事で、最後のタイルカーペットを裁断してた時、

急に、仕事をする彼の姿が頭に浮かんだ。

 


もう、彼はかなり体を悪くしてて、それでも働こうと

大量の汗をかきながら、何枚も布を裁断していると電話で話していた。

 

体の痛みを抱えながら、布を裁断する彼の姿が、

腰の痛みをごまかしながらカーペットを切る自分に重なった瞬間、

私は彼になった。

 


それから、どうしてあの時、

いや、もっともっと前に、

彼の辛さを分かってあげられなかったんだろうって。


 

合わない労働。

延々と続く苦痛。

自分の中の眠る、光る種に水をあげる仕事は楽しい。

辛いことがあっても、その後ちゃんと達成感と共に幸福になれるけれど、

ただ、金銭のために動かす体も心も、苦痛でしかない。

 

しんどかったね。

やめていいよ。じゅうぶんだよ。って、言ってあげられなくてごめんね。

働くことに疲れたら、生きることにも疲れてしまう……

私にも経験があったのに。

 

でもこうやって生きていると、言葉や記憶は一瞬に時間を遡って、

ふっと、再会することが可能なんだと確認した。

 

時間って、何だろう。

その時々に交わした会話は、すれ違っていることの方が多い気がする。

あの時のこと!……を、話したがっていたあなたと、

聞きたくないと制した私。

今は、聞けていたら良かったなぁと思う。

 

すぎる時間の中で、私の言葉も、いつか、あなたに届くかな。

そう思って、ここに記録してる。


 






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最終更新日  February 2, 2018 10:27:53 PM
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