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カテゴリ:想定外
【想定外】と【親爺】、
御彼岸で連休なのだが、その昔、小生も、【想定外的】行為をして、人前で、亡親父の、【鉄拳制裁】を受けた。 小生、【中学・高校】は私学であった。 中学時代からの【悪ガキ5人組】が、そのまま、高等部に上がり、その中のM君と、【理系】で、特に馬が合った。 この【悪ガキ5人組】で、学年270人の中で、各科目の学年トップ7に入っていた。 このMに、【化学】【生物】は勝った事は、3年間無く、【数学】【物理】は負けた事は無かった。 高等部2年の春、M君と小生は、授業をサボって、化学準備室で、【自主研究】【自主実験】をしていた。 【研究テーマ】は、【黒色火薬の製作】【トリニトロトルエンの合成】であった。 そして、その2物質を応用した、【爆発物】の作成だった。 何とか完成したのが、14時頃で、【校庭の片隅】で、【自主研究の実験】をした。 想定は、 直径 1メートル 深さ 1メートル で、設計した。 でも、実験結果は 直径 3メートル 深さ 2メートル だった。 実験後、【想定外】の結果に、二人で、【化学準備室】に戻り、【再計算】をしていた。 其処へ、【担任】が、 『ちょっと【職員室】へ来なさい』 と、【真剣な顔】をして、来た。 小生とM君は、【再計算】の途中であったが、向かった。 【担任】【教頭】【生活指導主任】等々に、囲まれ、【御説教】の、雨嵐!! 1~2時間位して、【校長室】に移った。 時同じくして、【M君両親】が来られた。 そして、小生の父上が若干遅れて来た。 【担任】が、親達に説明し、【実験現場】を案内し、戻って来た。 小生の父が、こう言った。 『主水、M君!』 『君達、学校で、【爆薬】習ったのか?』 『いいえ!違います。』 『先生、この子達は、あくまでも、自分で勉強して作ったんでっかぁ?』 『主水!』 『【実験】って言うからは、【設計】した、数値があるやろ??』 『はい!』 『直径1メートル・深さ1メートルです。』 『こらっ!』 『あれは、どう見ても、1メートルの1メートルではないぞ!』 『そもそも、【実験】は、設計数値が大事なんや!』『解るか?』 『主水も、M君も、理系で、その理系で飯食うのやったら、ちゃんと計算通り出来ないとアカン!』 『それは、【冒涜】っちゅうねん!』 此処で、親父の鉄拳が、小生の頬にピットした! そして、親父が、 『主水!』 『御前は、勘当や!』 『顔見たない!』 『あっち行けっ!』 と謂われ、胸ぐらを持たれた。 その時、小声で、 『此処は何とかする。』 『此れで、M君と、【お好み】でも食って終電迄時間潰せ!』 と、【1万円札】を小さく畳んでポケットに入れた。 親父の仰せの通り、【23時頃】帰宅 した。 父は、小言を何も言わなかった。 M君宅も同様だったらしい。 翌朝、登校したら、【土建屋】が、穴を修復していた。 後で、M君が、両親から聞いた。 あれ(小生・M君退室後)から、ものの5分で、終わったらしい。 父は 『あの子達は、学校で教えている範囲を越えて、勉強した。』 『此れは、【向学心】の表れだ。』 『誉めてやるべきだ!』 『我が家では、【向学心】は誉めます。』 『校庭は、私が、責任を持って土建屋手配します。』 『Mさん、何時も息子が、御世話になってます!』 『ちょっと早いけど、一席設けます。』 こんなやり取りで、一方的に、M君両親を、校長室から、引きずり出したらしい。 M君の親父が、 『主水の親父、芝居上手いなぁ』 『主水の親父は、信用出来る人やぁ』 と、誉めていたらしい。 此れを、次の朝、M君から聞いて、 『親父やるなぁ・・・』 と、感心した。 この親父、63歳で、定年後、学生をしていた。 近畿大学 法学部 近畿大学 文学部 関西学院 経営学部 関西学院 聴講生 都合9年間、暇潰しで、大学生をして、 『学生は飽きた!』 と、その後、学生を引退した。 【いとおかしきもの】 である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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