|
カテゴリ:企業研究
・太陽電池の製造工程は以下のとおり
けい石→金属シリコン→ポリシリコン→単結晶インゴット→ウエハー→セル→モジュール →多結晶インゴット→ウエハー 最初の原料であるけい石は、珪素で出来ているが地球上には窒素についで多く存在する 元素であり、これはいくらでもある。 けい石から最初の工程で金属シリコン(99%程度まで珪素の純度を上げる)を作るがこの工程は むちゃくちゃ電力を食うので、現在では電力料金の安い国で製造される。(日本では作ってない) ついでさらに純度を上げたポリシリコンを作るが、これは国内ではトクヤマ(4043.T)という会社が やっている。(他もやってる会社があるかも) 昨年度需給が逼迫したという話は、このポリシリコンが世界的に供給不足になったことを指す。 このポリシリコンは、多結晶構造であり、それを多結晶インゴットにし、ウエハーにする方法 と、さらに純度を高めて単結晶インゴットそしてウエハーにする方法とがあるが、 前者の多結晶シリコンウエハーからの太陽電池は、安価で大量生産に向くのであるが 発電効率は単結晶シリコンウエハーの太陽電池に劣る。 少し前までは多結晶シリコン型太陽電池が主流であったが、近年のヨーロッパのFIT (フィードインタリフ:電力高価買取保証制度)によって、初期コストが若干高くても より発電効率に勝る単結晶シリコン型太陽電池がシェアを伸ばしている。 シリコンインゴット→ウエハー部分の代表的製造企業は信越化学工業(4063.T)や SUMCO(3436.T)などがあるがこれらはより純度の高い半導体向けが主力であり、 若干グレードが落ちてもよい太陽電池用ではない(と思う(^^;) この部分、単結晶シリコンインゴットとウエハーを製造する会社で、中国に ソーラーギガ(0757.HK)という会社がある。 なお、この単結晶シリコンインゴットの製造には引き上げ炉というものが必要だが この製造装置を作って業績をのばしつつあるのがフェローテック(6890.JQ)という会社。 最終的に、ウエハーを何枚も張り合わせてセルというものをつくり、それをつなぎ合わせて モジュールとなり、太陽電池となるわけだが、この部分のメーカーがひしめき合っていて 世界1位から順にQ-セルズ(ドイツ)、シャープ、サンテック(中国)、京セラ、三洋電機、 モーテック(台湾)などがある。 また、この太陽電池モジュールの製造装置を作っている会社で、昨年マザーズに上場して サブプライムショックにも関わらず驚異的に株価を伸ばして(3倍)いる NPC(6255.TM)という会社がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[企業研究] カテゴリの最新記事
Uq2Qtu http://www.FyLitCl7Pf7kjQdDUOLQOuaxTXbj5iNG.com
(January 11, 2015 08:45:21 AM)
|