内モンゴルの定住化は、もう遊牧民に戻れないレベル?(2)
今のモンゴル人に下記の認識を質問をしたら、一体何と答えるでしょうか?1、 「ああ、内モンゴルはかわいそうだ。モンゴルでは国が今も遊牧民を大切にして、遊牧民は経済的にも困ることなく気持ちよく暮らしてますよ。もちろん、都市への移動なんてほとんどありません。」2、 「えー、それはひどいですね。さすがは悪名高き中国共産党だ。私たちの民主的な政府は遊牧民第一ですから、もちろん資源開発のために遊牧地を荒らしたりなんかしませんよ。モンゴル政治家にとっては、資源開発によるお金より、遊牧民の伝統的な生活を守る方が大切なんですから。」3、 「ホントですか?都市へ移住したら仕事がなく無職なんですか?私たちモンゴルでも確かに首都ウランバートルへ移住する人もいますが、もちろん住む家もあるし、仕事だって民間企業活動が活発なので、仕事に困ることはありません。」これらの私の作ったコメントを皮肉と取る人がいたら、それは現状のモンゴルを現わしているということでしょう。私の認識は大変残念で意地悪な言い方に聞こえるかもしれませんが、民主主義であろうと共産党管理下であろうと、モンゴル民族の決断であろうと漢人による指令であろうと、結局はモンゴル人は遊牧生活・文化を捨てて、お金(=資源開発)に走っているんじゃないかってことです。なのでこの手のニュース(漢人による横暴)は、漢人じゃなくてモンゴル人による政府なら、起こりえない問題なのか?ということです。私は今のモンゴル政府を責めているのではなく、世界の潮流を考えれば、漢人でもモンゴル人でも考えること、やることは一緒じゃないかってことです。もちろん私はその動きに賛成しているわけではありませんが、所詮は他民族に強制されると「怒り」がでるけど、自民族の決めた方向性なら「諦め」るしかないということです。こんなひといロジック(論理性)に対して、モンゴルの人たちはどう反論するでしょうか?私には北も南も、モンゴルが似たような方向に動いているような気がして残念です。「モンゴルは全然違うぞ!内モンゴルと一緒にするな!!」という反論が聞きたいです。(完)