トゥグルグ、史上最安値更新!2600台へ。
本ブログでは過去に少なくとも2回は「史上最安値」という題名記事を載せています。一つは2013年8月21日付け「トゥグルグ、対ドル史上最安値更新?」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201308280000/)です。この時は、対ドルで1590トゥグルグ、1円=16トゥグルグレベルでした。もう一つは2018年9月21日付け「トゥグルグ史上最安値を更新」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201809210000/)です。こちらの方はわずか2か月前ですから、現状と大きな差はありません。1ドル=2500トゥグルグと2500の大台に乗ったときでした。そして今回は1ドル=2600トゥグルグを突破したということです。数日前からデータによっては2600台になっていましたが、現在はハーンバンクの対ドル売り買いともに2600台になったので、これは確実だと思います。トゥグルグの現状をどう考えるについては、既に9月の記事に書きましたのでそちらをご参照ください。その時からの変化という意味で言えば、今は「トゥグルグ安」というよりは「ドル高」の影響があると思います。トランプ大統領は怒っていますが、米国連銀は金利を上げてきてますし、更に年内にもまた上げるとの観測もあります。米国経済が堅調で、世界一安全なドル金利が上がるとなると、投資資金は米国に回帰していくでしょうし、その時に対象となるのは主として新興国通貨です。とはいえ、そういう投資資金がそもそもどれだけモンゴルに流入しているかはわかりません。私は大して投資資金なんか入ってなかったんじゃないかと思います。ですが、トルコやアルゼンチン、或いは中国といった代表的新興国からは資金は流出しており、それらの通貨は下落しています。そうなると、トゥグルグだけが堅調に推移とはいかないでしょう。よく「トゥグルグはこの先どうなりますか?」と聞かれます。「為替のことは誰もわからない」というのが私のいつもの答えですが、恐らくトゥグルグ下落傾向を止めるほどの経済的・政治的力強さは、現在のモンゴルにはないと思います。来年の予算を作っているモンゴル企業は来年前半は2700、後半は2800か2900程度を見込んでいると思います。来年中に3000になるかはわかりませんが、それに近づいても驚くことはないでしょう。