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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2013.06.21
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新幹線でも売っている雑誌WEDGEの7月号に、モンゴルの新空港の記事が出ていました。

当然のことながら、興味深く読みました。ですが、内容を読んでがっかりです。何も新しいことが書かれていません。

このブログでは、昨年の12月20日、今年に入って4回(1月4日、2月28日、5月11日、5月18日付け)に渡って新空港について書いてきましたが、そこに書かれている以上の内容はゼロでした。

WEDGEは結構硬派のビジネス誌で、以前モンゴルの鉱山特集もしていたので、ちょっと期待していたのにです。

しかも、わざわざフリージャーナリストを現地に送ってまでして記事を書かせているのに、Nothing newなのは誠に残念です。

私が思ったのは、やっぱりモンゴルの情報はほとんど日本には伝わっていないってことです。

私のブログを読んで下さっている方ならほとんど既知の情報であるようなことでも、ジャーナリストがもっともらしく記事を書けば、それが載るってことです。

これがアメリカや中国ならどうでしょうか?

編集者側も基本的な知識があるので「そんな誰でも知っていることをまとめただけじゃあ、記事にならないよ!」と言える人がいるでしょうが、モンゴルならモンゴルを知らないジャーナリスト(ちなみに経歴からロシアに詳しそうな方)でもちょちょいのちょいの記事でもいいんですね。

良いとして点は、とにもかくにもモンゴルに関する記事がこういう雑誌に載ったという事実だけです。


一応、既知の情報とはいえ、記事の内容をご紹介しましょう。

私は今までM商事とか、イニシャルで書いてきましたが、正式に決まったことですし、普通に雑誌にも出ているので今後は実名で書きましょう。

要は、三菱商事と千代田化工が共同で新空港を受注したが、実質的な建設業者は韓国のサムソンだということです。

でもこれって、私のブログを見ても昨年の12月の時点では関係者は既にわかっていた話です。

私のような日本にいる関係者ではない人も知っているわけなんですが、それをさぞ「特ダネ!」みたいに書いているわけです。

対抗馬の清水建設の提案が期間の長さ(を正直に提案した)が問題となって落とされたこともブログに記載の通りです。

またこれも既報の通り、JICAの当初の見積もりがわずか288億円だったことが、新空港の着工が遅れに遅れた原因であることも書かれていました。それが今回500億円近い金額で決まったとあります。

私はこの辺りのことは誰でも知っている話なので、せっかく現地まで取材に行くんなら、その先をレポートしてほしいと思いました。

でも、最後の方は「品質、工期などを正直に入札に反映しようとした日本企業が負け、とにかく無茶でも取りに来たサムソンが取った」ような口ぶりで書かれています。

確かにその通りかもしれませんが、今回に限って言えばサムソンというか韓国側の悪口を言うよりも、日本側(JICA)のミス、政治力のなさなどが原因であって、それに誰も手を出せなくなってしまって、仕方なくサムソンに頼ったと考える方が正しいと思います。

要は、最初からJICAが建設会社などの意見も聞いて「ちゃんと」やっていれば、とっくに日系ゼネコンに決まっていたことだということです。

そういう根っこの部分を取材せずに、ナショナリズム的に韓国企業をターゲットにして文句言うのは頂けませんね。

そんなことより、今後の三菱商事の対応を取材してほしかったです。予算、期間ともに入札通りにはいかないとの見方が専門家の間ではもっぱらです。

特に、期間はつい先日着工したばかりで、今年はあと4カ月余り。2014年(実質半年だけ)、2015年(半年だけ)そして2016年(半年だけ)の工期です。全部足しても2年あるかどうか。

そんなんで本格的な国際空港ができるんでしょうか?一部には、三菱商事はもう完成時期の延期の申し出を行ったという噂も出ています。

また金額も500億円弱で決まりましたが、これでも足りないという声が出ています。

サムソンは当初はそれでやるとは言っているでしょうが、インフラが整っておらずセメントなどの資材調達もまだまだこれからであることを考えると、当然値上げを言ってくるでしょう。

その辺のは、物価変動条項だけで本当に間に合うんでしょうか?

せっかくジャーナリストが行くんですから、その辺の「三菱商事と日本政府の密約」くらいは取材してほしかったです。

ちなみに、三菱商事側はサムソンに丸投げで、「一切お任せしており、建設に関しては口は出しません」とのことだそうです。

単なる丸投げ以上に「そんな面倒なことには、当社は一切関わりません」とでも言いたげな雰囲気です。多分、建設に関してはリスクも丸投げなんじゃないでしょうか?

なので、だれでも知っている情報をまとめるんじゃなく、それらを整理した上で三菱商事、サムソン、JICAなどへの取材をして欲しかったです。

そういう取材は残念ながらゼロでした。このまま何の問題もなく、2016年の開港を迎えられるとは・・・思えませんね。





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Last updated  2013.09.22 12:48:53
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