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カテゴリ:モンゴル国内旅行
そのトラックの行く方向にみんなが走っているのですが、走る方向にはなんの設備もありません。
フェンスがあるだけです。我々もあわてて走り出しました。そこで見た光景は・・・ なんとトラックからフェンス越しに荷物を出しているのです。 モンゴル語で大きな声で荷物についてる番号を呼んでいるのだそうですが、もちろん私にはわかりません。 仕方がないので、自分の荷物がトラックから出てくるのをじっと見ていて、出てきたら大声出して「こっちこっち」と叫ぶしかありません。 でも、フェンスには群がるように人がいてなかなか見えないのです。友人の助けを借りて、なんとか自分の荷物は引き取ることができました。なんとも原始的な受け渡しです。雨の日なんか、どうしてるんだろうと考えてしまいました。 無事荷物を引き取って、車に乗り込みます。車はランドローバー110というモデルで、日本では私は見たことはありません。 アフリカの映画に出てきそうな、タフで逞しそうな車です。今時の都会のSUVとは雰囲気も乗り心地も全く違いました。 首都のウランバートルでさえも、ランクルを始めとした乗り心地重視型が多く、本格的なオフロード・タイプはほとんど見ることはありませんでした。この車でこれから80km離れたキャンプ地に向かいます。 まだ夕暮れ前でなので、ずっと先まで見えますが、道らしい道は空港から出た最初の5分くらいで、後はいわゆる整備された道ではなく、正確に言えば草原や砂漠にできた轍(わだち)だけしかない状況です。 しかも走るスピードがすごい。未舗装(当然)の草原を時速70ー80kmで走ります。舗装道路を走るのとはわけが違います。 なぜなら、自然の道ですから、陥没あり、小川あり、凸凹ありですから、そんなスピードで穴に突っ込んだら転倒しそうな勢いなのです。 それなのになぜ運転できるか?それは一番は「目」のようです。 かなり遠くの道の状況を正確に掴んで、即座に反応する運転技術と、この辺の細かい地図を頭に叩き込んだ経験がなせる技でしょう。 この運転手さんとは、この滞在中ずっと一緒できたがまるでラリードライバーを見ているがごとく、とても上手な運転でした。聞けば、ウランバートルの人で、こっちに出稼ぎに来ているとのことでした。 人はほとんどいません。というか、80km走って、見えた人間はゼロでした。民家(移動式のゲル)さえも途中、ほんの数軒のみ。 見かけた車は、80kmでなんとたったの1台でした。いかに人や車が少ないところとはいえ、やっぱりここは砂漠なんだなーと思いました。 目標とするキャンプ地のゲルには夕方前には着けそうです。 (完) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.12.22 10:08:26
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