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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2017.02.08
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ジャルガルサイハン氏は、モンゴルには珍しい独立した批評家で、モンゴルでは広く知られた人です。

数年前に友人のメディアコーディネーターのUさんから日本で紹介されて以来、日本とモンゴルの講演会や会議などでお目にかかって、声を掛け合っています。

Uさんによると、モンゴルではなかなか政治家などの批判を表立ってできる人はいないそうですが、ジャルガルサイハン氏は誰にも影響されずに言うべきことを言っている人だとのことです。

彼はこう言っています。

「1990年代の民主革命後、モンゴル人は一党独裁の計画経済を民主主義と公正な市場経済に置き換えることに成功したと考えていた。しかし現在のモンゴルは民主主義や市場経済が機能しているとは言えません。」

と、未だに経済体制の変革が終わっていないと言います。

「市場経済では、政府ではなく民間企業が経済発展のカギとなるべきです。ですが、わが国政府は経済活動にあまりに直接的に関与をし、商品サービスへの規制を強めようとしています。政治家やその関係者らが自己利益を得るために作った国営企業は増え続けており、それらの企業の債務や損失は国民の税金で支払われるのです。」

と、政府企業の関与が市場を歪めていると主張しています。

「民主主義で選ばれたこの国の政党は、広く国民のためではなく特定少数グループの利益のために働いています。このような脆弱なガバナンスにより、資源の配分と活用は非効率となり、今日のような経済不況を招いているのです。」

と、現在の不況の根源が政治家らが、国民のためではなく個人への利益誘導によることが原因とみています。

今のモンゴルの状態は、プラハ大学のクリマ教授が言う「捕獲された国」(未熟な市民社会と政治指導者への服従により、政府機関内でのチェックが働かず、最終的に政治家個人や関連企業が国を支配して不正に富を得る)だと言います。

この説明を見て、なるほどモンゴルの現状はこのまんまだと思いました。

「モンゴルでは、人民党と民主党が党によって支配されているビジネス利益を引き継いでいる」とジャルガルサイハン氏は書いてます。

まさにこの通りで、政府系鉱山企業など巨大な利権がある企業のトップは、政権交代があると即座に交代させられます。

この時、こうした「利権構造にメスが入れられる」のではなく、構造はそのまま温存し、利益を吸い上げる先だけが交代するのです。ですから何回政権交代が起きようと、腐敗構造は変わらないのです。

政治家の腐敗構造は増え続けていると彼は言います。

「これらの政治家によって運営されるビジネスは盛んです。彼らは選出されると即座に有権者への公約は忘れて、彼らの親族や仲間を政府の役職に任命するのです。更には彼らの親族や仲間を仕事につかせるために、新しい省庁や部門を創設することもあります。」

と書いてます。

これに直接結びつくような私の知る事例も確かに存在します。大臣が変わると、中央省庁の国家公務員でも簡単に首を切って、親せきやコネのある無能な人に代えるというのは現実にある話なのです。

私もこの事実を目撃した時には驚いた覚えがありますが、モンゴル人の間では「常識」のようになっています。

彼は更にいくつかの不正の例を挙げています。

「政治家たちは「寄付」という名目で装って集めた金を個人口座に入れる。その代りに、公共事業の入札を操作して「寄付者」に報いる。」

「選挙で勝利し、政府の主要なポストに就くと、公的な資金を「直接」盗むことができる立場に置かれる。そのおかげで、政府から多くの億万長者が生まれる。」

「国内の資金が枯渇したら、これらの政府の寄生虫どもは国際的に夢のあるファンド(債券)を起こし、資金を集め、規制当局を操作して資金を得る。」



(続く)





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Last updated  2017.02.12 22:52:13
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