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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2017.06.02
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カテゴリ:モンゴル出張
一昨年来、3500トゥグルグショップ(日本でいう100円ショップ)がウランバートル市内でかなり増えたというのは以前にもお伝えしました。

が、やはりこのモンゴルで「店のコンセプトを維持する」というのは難しいことなんだとよくわかります。

日本で100円ショップがこれだけ人気を得た背景には、「本当にこれ100円?」「この品質で100円なの?」から「こんなものまで100円ショップで扱っているの!」という様々な驚きを与え、しかも店内どれをとっても全部均一価格というコンセプトが受け入れられたんだと思います。

都内にはあまり大きな店はないものの、時々郊外にある大型店を覗くと、私には感動すら覚えることもあります。

この調達力、交渉力はものすごいんだろうな、と。そしてどんなに困難にあってもこの均一価格というコンセプトは譲れないという強い姿勢も感じます。

そんな100円ショップのコンセプトを取り入れたのが、ウランバートルに増えた3500トゥグルグショップです。ここまでは以前本ブログで紹介した通りです。

ですがその後トゥグルグ安が続き、最大の売りだった3500トゥグルグという価格ラインを守ることができなくなりました。

バイイング・パワーが小さいモンゴル側にとって、日系企業に対して為替差損分の値下げ要求はとても受け入れてもらえなかったのでしょう。今年前半に見た店の多くは、3900トゥグルグや4000トゥグルグショップになっていました。

で、今回はどうなっていたか?

このブログでもたびたび取り上げた店(当初は大きく3500TGショップと打ち出していたが、その看板が変わった店)を見てみました。

結局、最大の売り物だった「均一価格制」は諦めたようです。3500もあれば4000も4500もあるという、言ってみれば普通の値付けの店になっていました。

もちろん「当たり前です。仕入れ価格が違うんですから、売値も変わるのは当然です」という声も聞こえてきそうですが、その当たり前を打ち破ってきたのが均一価格コンセプトなのです。

が、いとも簡単に崩れてしまっています。残念ですが、これが現実です。

この店から200mほど離れたところにある店にも行ってみました。こちらも以前は3500トゥグルグショップでした。

こっちの方はもっとびっくりです。入り口看板には「日本製品!」と大きく書かれていましたが、店内は中国品あり、韓国品ありもちろん日本の100円ショップ品ありで混在しています。

当然のように価格は完全にバラバラです。先ほどの店はまだ3500とか4000、4500トゥグルグなどとなんとなく価格ラインがありましたが、こちらは完全にバラバラ。

3200もあれば5500もありますし、中には3499トゥグルグもあります。ここまでくると、完全に「単なる安売り雑貨屋さん」という風情です。

モンゴルにはまだまだ「店のコンセプトをきっちり決めて、それを客にアピールする」という考えはなく、その時々の対応で売り場を変えていくという店が多いのは確かです。

こうした店舗展開となると、結局は仕入れが安い商品に偏りがちになり、最終的には韓国・中国品に支配されることでしょう。

3500トゥグルグショップが出現した当初の「え、この価格で日本品が買えるの?」というサプライズは消え、安物を買っては「やっぱり中国品って質が悪いんだよね。」と文句言いながら使うことになるのでしょう。

モンゴル人は一般的に「ここが我慢のしどころ」という感覚はなく、「これがだめなら、あっちにしよう」と移ろいがちです。

ほとんどゴーストタウン化した「ナランプラザ」もそうですが、高級ショッピングセンターで出発したはずの施設が、わずか数年でエスカレーターをもストップさせてしまうような状況になってしまうのです。当然ですが、2階、3階の店は悲惨です。

これほど左様に、モンゴルでは何かを始めた後、いろんな外的変化にどう対応するのかが、肝要になってきます。





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Last updated  2017.06.04 12:18:30
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