田崎正巳のモンゴル徒然日記

2017/10/15(日)06:53

中国語の標準語はマンダリン?なんで?(日本華人教授会にて)(1)

ユーラシアの歴史(55)

朱建栄先生からのお誘いで「日本華人教授会議第14回年次国際シンポジウム」に行ってきました。場所は本郷の東大です。 当然ですが東大といってもかなり広く、余裕を持って出かけたつもりでしたが、なんとか走って間に合ったというほど、会場を探してしまいました。 午後1時からスタートしたシンポジウムは、関係者の挨拶の後丹羽宇一郎さんの基調講演から始まりました。 丹羽さんはご存知の通り、元駐中国特命全権大使であり、現在は日中友好協会会長です。ですが、経営コンサルタントの私にとってはやはり「元伊藤忠商事会長」という方がイメージしやすいです。 私がコンサルタントとして直接お目にかかったのは、伊藤忠の社長時代でしたからもう10年以上も前のことです。ですが、今ではすっかり「親中国派」のご意見番といった感じです。 私はここ数年で何度か、元中国大使としての丹羽さんの講演を聞く機会がありましたが、基本的には「もっと中国と仲良くしろ」「中国の発展を前提に付き合え」というものです。 いつも思いますが、丹羽さんは細かい数字も含めて一切原稿を見ずに、すらすらとファクトデータとともにお話をされるので、結構納得感は強いです。 伊藤忠の社長時代から「電車通勤」で有名で、とにかく実直な方ですから、聞く方も素直に聞けます。確かに怖いものなしでしょうし、その分政治家もコントロールできないから、扱いづらいのかもしれません。 この日のシンポジウムでの話を全部書いていたら、ブログが何日にも渡ってしまいますから、私の感想を中心に書きます。 ちなみに、私は自分でも「モンゴル代表」のつもりで参加しましたし、私を誘ってくださった朱先生も、他の華人の先生に私を紹介するときも「モンゴルに詳しい先生です」と紹介していましたので、立場的にはモンゴル人です。(笑) まず思ったのは「やっぱり華人(中国人)と日本との交流の厚みが全然違う」ということでした。丹羽さんの前に、中国駐日大使公使が挨拶されましたが、日本語もほぼ完ぺきで、話す内容も日本人が聞いても違和感のない話し方です。 在日モンゴル大使館の大使や公使も日本語は上手ですが、なんというか、洗練度合いが全然違います。中国人の方が断然「鍛えられている」「日本人が自然に受け入れられる」話し方なのには、ちょっと驚きました。 あまり上手くいってない日中関係なのに、それもちゃんと避けずに、しかも日本人が聞いていも嫌みがないように話すのを聞くと「やっぱりモンゴルよりは一枚上手だな」と思ってしまいました。 13時スタートで18時ころまで続きました。司会、あいさつ、プレゼンテーション、パネリストなどぜーんぶ合わせて延べ16人の中国人の先生たちが登壇しました。 全て日本語で、しかも皆上手です。よく「モンゴル人の日本語は上手だが、中国人の日本語は下手だ」と耳にしますが、この日の先生たちに限っては、駐日モンゴル大使館のモンゴル人たちよりも上手だと思いました。 朱先生も北朝鮮情勢と日中米について話されました。 (続く)

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