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カテゴリ:日本とモンゴル(文化・交流)
最近送られてきた母校(正確には同窓会)からの定期刊行物を見たら、全新入学生の名前と出身校が載っていました。留学生の場合は、出身校の欄が国名になっています。で、早速モンゴルを探しました。
中国、韓国多いです。アメリカもフランスも、アゼルバイジャンにカザフスタン、東南アジアからも何人もの名前が載っています。 あれ??もう一度最初から見直しました・・・が、結論は変わらず。モンゴル、ゼロです。 いや、別に一橋大学にモンゴル人留学生がゼロだからどうこう言うわけではないのですけど。 2010年9月10日付け本ブログ「モンゴル人留学生、国別で突出!?」( https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201009100000/ )を読み返すと・・・ 全学部合わせても学生数1000人にも満たない当大学の中で、モンゴル人留学生は中国198人、韓国159人、台湾33人に次いでモンゴルが26人と第4位となっていました。 そして、国の人口比で計算するとモンゴルはダントツに多いということを書いたのです。 実際、モンゴルで知り合った同窓のモンゴル人ビジネスマンは非常に多く、東京で日本人社会で感じるよりも確率が多いんじゃないかと思えるほどです。 そういう認識があったので、今年の入学生ゼロにちょっと反応したわけです。留学先としての日本の魅力度が低下していることなども背景にあるのかもしれません。そう思って調べてみると。。。 当大学の2017年5月1日現在の留学生在籍表というのを見つけました。それによると、相変わらず中国は358人と断然多いです。7年前よりも8割以上も増えているのには驚きです。 次は韓国で148人。これは7年前と似たようなものです。3位は台湾で51人で、4位はベトナムの35人です。 7年前は台湾は33人、ベトナムは18人ですからそれぞれ5割増、倍増と大幅に増えています。7年前4位だったモンゴルは今回は5位で21人と2割減となっています。 今年の学部新入生はゼロとは言え、一応まだ一定数の留学生はいるんだなとわかり、少し安心しました。ですが、他の国の大幅増を見るとやはりモンゴル人は減少傾向にあるんだと思います。 今回調べたデータでわかったのは、やはりモンゴル人留学生は相当優秀な人が集まっているということです。それは国費留学生の数です。 これは日本の文部科学省が授業料のみならず、生活費も出してくれるという制度でアジアを中心に非常に人気があり相当難関な制度です。友人のBさんもこの制度で留学しましたが、「お金に困ることはなかった」と言ってました。 ですが、「モンゴル人枠」があるわけではなく、ガチンコでアジア各国の優秀な学生との競争に勝てないとこの制度には受かりません。今回見つけたデータには、その国費留学生数も載っていました。 それによると、第1位の中国は358人中、国費留学生はわずか14人です。第2位韓国は148人中19人と、国費留学生数では第1位となります。 第3位台湾はデータがありません。恐らく国交がないことなどから、この制度が適用されないのかもしれません。 第4位ベトナムは35人中11人が国費留学生です。モンゴルは21人中12人です。これはタイの17人中12人と並んで3番目に多い国費留学生数です。 人口13億人の中国と300万人のモンゴルとの差がわずか2人。やはりモンゴルは「異常に」少数精鋭と言えるのではないでしょうか? 恐らくモンゴル側の答えは「欧米志向が強くなっている」などの理由があると思いますが、それは中国の方が強いでしょうし、韓国だって台湾だって同じです。 やはりモンゴル国内における「日本の存在感の低下」「日本語を学ぶ人の減少」などが根本的な原因ではないかと思います。 この2017年のデータを見て気づいたことがあります。学部生と大学院生とに分かれているのですが、モンゴルは学部生はわずか3人しかおらず、それ以外は大学院関係です。 その中で修士課程在籍は11人です。中国は188人と多いですが、韓国はなんと18人しかいません。 その修士課程の中での国費留学生数はモンゴル7人となんと1番多いのです。中国は188人中ゼロです。韓国は3人。 全ての修士課程外国人留学生数は253人ですが、国費留学生はわずか23人しかいません。 その中でモンゴルがダントツの7人で、次が韓国の3人。あとは、1人か2人の国のみです。モンゴル、こんなところで「ダントツ」だったとは、多分誰も気づいてない事実でしょう。 どんな定義であれ、世界中を対象にしている制度(ウズベキスタンもアゼルバイジャンもフランスからも来ています)で、人口300万人のモンゴル人が「率」ではなく「人数」でダントツというのは、やはり「あっぱれ!」でしょう。 すいません、日本の他校のことは全くわかっていないで書きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こちらで日本語教育に関係している者です。
感覚的な話で申し訳ないですが、 日本語学習者&留学希望者が減ってきているとは思えません。 モンゴルから抜け出したい人はいっぱいいるので、 日本語を勉強する人は依然多いです。 日本はイメージがいいですし、日本人は優しいので接しやすいからでしょう。 問題は日本語学習者の質が低下していることです。 日本の地位が相対的に低下していることはモンゴル人もよくわかっているので、 積極的に子供に日本語を学ばせたい親は少なくなっています。 最近は中国語を話せる人が増えています。 高等教育を受け、ある程度成功している人が子供に英語に加えて中国語を学ばせるパターンが多いようです。 大学は欧米やシンガポール辺りというのが彼らの定番コースです。 失礼な言い方ながら中流以下の家庭で子どもに日本語教育を受けさせている印象です。 かつてとは違い、こちらに来ている中国人も欧米で高等教育を受けた人が増えてきたので、 モンゴル人の中国に対するイメージにも大きな変化が出ていることも影響しています。 以前のうるさい、汚いという中国人だけではなくなっています。 逆に日本留学希望者はキャリア形成がしっかりしておらず、 出稼ぎと留学とアニメがごっちゃになっている人が多いような気がします。 もはや日本でなくても最新の技術は学べますし、 こちらのブログでも何度も言及されているように 日本で技術を習得してもモンゴルに日本企業がないので帰国しても活かす場所はなく、 結局日本に残ることになります。 もちろんモンゴルに残ったり、ただの出稼ぎよりは遥かにましですが、 物質的に豊かな人が増えてきたので日本では物足らなくなっているようです。 すでに中国の影響は大きいとはいえ、まだウランバートルで中国系の会社や銀行が手広く商売をしているわけではないですが、 今後目に見えて活発に活動するようになると日本の地位はますます落ちるでしょう。 中国人に大きな変化が出ているにもかかわらず、 日本人は高専に見られるように相変わらず旧態依然としているので無理はないです。 (2018.07.09 00:16:31)
がんばれ日本さん、ありがとうございます。
確かにまだ日本語を勉強している人は、他国よりも多いでしょう。が、15年、20年前のように第二外国語として一番人気だったころと比べると、やはりその割合は大きく減っているでしょう。なんせ当時は中国を勉強する人はほとんどいませんでしたし、10年前でも「私は中国語を勉強しています」とは言えない雰囲気でしたから。 結局は日本語は仕事につながらない(実利がない)言語になっていくしかないのでしょう。そんな中での日本語教育、ご苦労様です。日本とのつながりが、再び大きくなるといいですね。 (2018.07.09 09:03:37)
国費留学で来日し、一橋大学と修士課程で6年間学び、東京の大手銀行に就職したモンゴル人は、このほど帰国し、AND Global という会社に入りました。この会社は新興勢力でモンゴルでは注目度は高いようです。その彼は融資担当だそうです。私は期待しています。
(2018.07.16 08:49:24)
仙台ざらあさん、ありがとうございます。
そうですか、それはいいですね。帰国して是非モンゴルの発展に貢献してほしいと思います。楽しみですね。 (2018.07.16 18:17:25) |