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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2018.12.30
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「北方領土返せ!」は否定しません。大した条件もなく、プーチンさんが返してくれるならもちろん大歓迎です。

ただ、そもそも返ってきたらどうするんでしょうか?元島民のインタビューなどがありますが、一体だれが帰りたいと思っているのか?

「墓参りに行きたい」「生まれ故郷をもう一度見たい」はわかります。でもそれだけでしょう。本当にこれから住むつもりなのか?

そもそも日本の離島はどこも深刻な問題を抱えています。私の生まれ故郷佐渡も例外ではありません。若い人はどんどん島を出ていく。仕事もない。

島には老人ばかりが残る。笑い事ではなく、それが現実です。観光業も昭和の頃の半分以下です。定期航路を担っている船会社だって補助金なしでは赤字経営です。

本州では最大の島である佐渡でもこの体たらくです。他のちっぽけな離島は、本当に大変でしょう。残念ながら日本の政策は離島を見捨てているようなものばかりです。

私は北方領土云々を言うなら「見てください。日本の離島はこんなに豊かで発展していますよ。日本の領土になれば、みんなこんなに幸せになれるんです!」と安倍さんが声高に言えるくらいになってからにしてほしいと思います。

もっと言えば、明治になって名実ともに日本領土の国民となったアイヌの人たちがどんなに幸せになれたのか?を考えないといけません。

「見てください。沖縄の人々のこの幸せそうな顔を!北方領土もやがてこうなんですよ。」と堂々と言えますか、安倍さん??

戦後70年以上もたてば何もかもが変わります。今返還されても住むために島に帰る人はほとんどいないでしょう。元島民は全員70歳以上で、80歳から100歳くらいでしょうから、医療設備も怪しい島に帰るはずありません。

その子孫にとってはもう全然関係ない島です。佐渡出身の私の母親ですら「もう一時帰郷もする気はない」というほど、遠い存在となっています。観光で潤うなら、礼文も利尻ももっと栄えているはずです。

日本の一般的な離島政策に比べれば、私はロシアの方がまだ「北方領土を大事にしている」とすら思います。もちろんいろんな思惑があるのでしょうが、少なくとも日本の離島政策よりはましです。

クジラと同じで、一部の人の主義主張に引っ張られ、帰ってきても誰も住まない。仕方ないから「北方領土へ住む人には補助金出します」とかなんとか言って「お願いして住んでいただく」ことになるのでしょう。

「食べたくて食べたくてしょうがないクジラ」ではなく「政府が補助金出して、お願いですから食べてください」という肉であるのと同じで「帰りたくて帰りたくてどうしようもない」場所ではなく「政府が補助金出して、お願いですから住んでください」という土地になるのです。

少し歴史を勉強すればわかります。人の文化なんていうのは、数十年単位で変わってしまいます。それも自然な流れではなく、人為的に。

(続く)





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Last updated  2018.12.31 12:56:45
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