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カテゴリ:日本とモンゴル(文化・交流)
わずか1週間ほど前ですが、新ビザ制度に関する私の寄稿文がモンゴルのネットニュースに載ったというのは、1月8日付けの本ブログでお伝えしました。
どうもそれが今モンゴルで話題になっているらしいのです。 具体的には例の外国人労働者向け新ビザ制度の件について現在、在モンゴル日本大使館への問い合わせが急増してるそうです。その原因がなんと私がモンゴルのネットメディアに寄稿した記事だというので驚きです。 なぜ私のネットニュースへの寄稿記事なんかが原因になるのか?やはりモンゴルでは日本の外国人向け労働者ビザ緩和の件は大きな関心を集めているようです。 が、今までは「高い金をとって日本へ派遣したい会社のモンゴル人」がこの制度の話をしたりして、一般の人には確かさがよくわからなかったというのです。 そこに日本人である私(一応、元モンゴル国立大学教授となっていますので)が書いたものだから、「これは本当だ」とちょっとした話題になって、それがきっかけで日本大使館への問い合わせが増えたというのです。 ネット記事というのも影響しています。古い感覚だと「全国紙の紙面に載せた方がいいのでは?」と思いましたが、そもそもモンゴルでは個人宅への新聞宅配はないですし、購読率は低いです。 それに対してネットの普及により、ネットニュースを見る機会の方が多いようなのです。しかもネットニュースはその後も記事が残りますから、たった1日でお終いというわけではない。 更にどうも、私の記事は相当数転送されているようなので、かなりの人が見ただろうということでした。 ちなみに私の記事は決して「モンゴル人、どんどん日本に来てください」などとは煽ってはいません。むしろ逆です。私の書いた記事の内容を項目で示すと 1、 今回の新在留資格を設けるようになった背景 2、 外国人労働力の導入 3、 今回の新在留資格制度 4、 新在留資格制度の対象国 5、 具体的な職種 6、 悪徳業者の排除 7、 賃金水準 8、 結論 です。 最後の結論部分はこうです。 8、結論 現時点では、この新制度のビザで日本で働いても経済的には大きなメリットは期待できないばかりか、生活水準も日本人と同等どころか、現在のモンゴルでの暮らしよりも悪くなる可能性があります。残念ですが、それが現実です。ですが現在のモンゴルの経済状況も理解していますので、希望者はかなり出てくるでしょう。その場合は 1、 悪徳業者に大金を払わないこと 2、 「日本で高度な仕事ができる」と期待しないこと。 3、 収入の割には支出が多くなってしまい、経済的なメリットはあまりないこと。 4、 違法労働をしないこと。 を心がけて、日本での労働を考えてくれるように望みます。 と結んでます。 この中でどうも「悪徳業者に大金を払わないこと」が注目されたようで、恐らくモンゴルにたくさんいるその手の業者を避けたい心理が、日本大使館への問い合わせにつながった可能性があります。 記事にはちゃんと「高給は望めない」「日本人の嫌がる仕事で、そんなに立派な仕事があるわけではない」など書かれ、あまりいい条件ではないことは読めばわかるとモンゴル人の友人は言います。 が、今のモンゴル人の経済的苦境を考えると、それでも日本へ行きたい人は潜在的に多いとのことです。それは仕方ない。 恐らく日本大使館だって、具体的な要綱やルールはよくわかっていないでしょうから、どこまで返答できるのかわかりません。 私が「一度は減ってた日本語学校ブームがまた来るかもしれない」とモンゴル人に言ったら「もう既に日本語勉強始めた人、再開した人が増えている」とのことです。 N4(日本語能力試験の一番初歩レベル)なんて、(語学力の高い)モンゴル人にとっては大きな障害ではないでしょうし、モンゴル人の日本語の先生たちも再び忙しくなるのは良いことだと思います。 4月から実際問題どうなるのかは、まだよくわかっていません。とはいえ、今後数年では大きな影響があるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.15 19:20:57
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