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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2019.03.22
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イチローが遂に引退しました。思えば、平成31年間の大半がイチローの活躍した時期と重なります。

イチローの果たした貢献は、野球界のみならず、もっと広い世界へもあったと思います。欧米人相手にビジネスをしている人たちなら一度はどこかで感じるちょっとした違和感。

体格も頭も性格(?)も素晴らしいエリートたち相手の交渉。それは、どこかサイズが一回りも二回りも違うメジャーリーガと対峙するイチローにも似ています。

その中でイチローは「対等に」どころか抜きんでた「結果」を出し続けてきました。直接間接を問わず、私は多くのビジネスパーソンらをも勇気づけてきた存在だと思います。

イチローの28年間は、まさにインターネットの普及と重なります。多くの人が昨日の巨人戦の結果より、イチローの早朝の結果をネットで定期的にチェックしたことでしょう。

私もモンゴルにいた2年間は、いつもイチローと松井の結果を楽しみにチェックしていました。そこで思ったのは「これって、モンゴル人が朝青龍の結果をチェックするのと同じ?」ということです。

海外で活躍する母国のスーパースターに心ときめかせるのは、日本もモンゴルも同じです。なので、朝青龍が日本で暴力事件を起こして引退した時の、モンゴル人の気持ちはよく理解できました。

仮にイチローが何らかの不祥事を起こしてクビになったとします。日本人の多くはその事実と言われることに対してすら疑問を抱くでしょう。人種差別を感じるかもしれません。

更にその事実が事実とわかったとしても、「そういうことを誘発させるような差別やイジメが社会や周囲にあったに違いない」と思うでしょう。

朝青龍の時に私は、いくら説明をしても、その背景にある日本社会のことまで指摘されると、少なくともモンゴル人の心情は理解できました。

それは「もし、イチローが・・・」と考えれば、私にもきっと似たような感情がわくだろうと思ったからです。


私の中では、野茂、イチロー、松井がメジャーへ渡った日本人の3大ヒーローです。ですがこの中で、イチローはちょっと違う存在と言えます。野茂と松井は、野球以外の「修飾語」がつくことでファンの記憶に残っています。

野茂はもちろん「開拓者」です。今の多くの日本出身のメジャーリーガーにとっての文字通り開拓者でした。アメリカ人にとっても、ストライキで中止になってファンが離れていきそうになった時の「救世主」でした。

松井は「人格者」として有名です。もちろん、日米で素晴らしい数字を残しましたが、日米ともにそれを上回る人は既にたくさんいます。でも、今でも松井がニューヨークでも大人気なのは、その性格や立ち振る舞いがチームやファンから愛されているからでしょう。

ですがイチローは違います。確かに日本人バッターとしては開拓者ですが、アメリカ人から見れば日本人で最初であろうと、3番目であろうと関係ないでしょう。その圧倒的な数字を見れば、他の修飾語は不要です。

私もイチローのおかげで、メジャーリーグのStats(統計上の各種個人成績など)を見るようになりましたが、まさにイチローのStatsは美しく、完璧です。

3割、200本、2桁盗塁、オールスターなどが綺麗に並ぶ選手は確かにいません。結果重視のアメリカ人にとっては、まさに敬意の対象となる選手となったのです。

もちろん、イチローができたからと言って、我々凡人ができるなんてことはないです。でも、ある種の偏見を打ち破ったことだけは確かだと思います。

批判覚悟で言えば、イチローの活躍は日露戦争勝利にも似た影響を与えたような気がします。

今後の生き方にも注目したいですが、やはり一つの時代が終わったという寂しさは残ります。





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Last updated  2019.03.22 11:05:01
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