大使館からのメールにはこうあります。
「11月11日、モンゴル保健省は、ロシア国境から入国し21日間の隔離を終えて帰宅したウランバートル市在住のモンゴル人男性が新型コロナウイルス感染症に感染したと発表しました。
これに関連し、モンゴル保健省は、12日、同男性の濃厚接触者73名に対してPCR検査を実施した結果、1名が陽性と判明したと発表しました。また、モンゴル保健省は73名の濃厚接触者と接触のあった219名についてPCR検査を実施した結果、全員が陰性だったと発表しました。」
と、ロシアから入国したモンゴル人男性が感染していたというのです。ですが、さすがのモンゴルも既に400人以上は感染者がいますから、ロシアから来た一人のモンゴル人で大騒ぎするほどではなさそうなんですが・・・
実はモンゴルでは今まで市中感染はゼロだったのです!どういうことかというと、今まで感染していた人は全て外国から来た外国人やモンゴル人で明確にルートがわかっていたのです。そしてその全ては、3週間の完全隔離であったので、その人たちを原因とする他人への感染がなかったというのです。
これはこれですごいことだと思います。今の欧米や日本は、もう外国がどうこうのいう話ではなく、ほぼ全て国内での市中感染が原因なんですから。
モンゴルの友人から、上記の大使館の内容をもう少し具体的に教えてもらったので、それを書きます。
11月11日ウランバートルで新型コロナウィルスの市中感染が初めて確定したそうです。感染者はロシアからの輸送トラックの運転手で、隔離観察期間から解除された後、配偶者への感染が確認されたとのことです。
本来は3週間も隔離があったわけですから、隔離後に感染さるはずはないのですが、どうも隔離中に配偶者なのか、別の人なのかとの接触があったようなのです。
更にこれとの関係はなさそうですが、セレンゲ県でも一人確認されており、しかも感染経路は不明とのことです。これらの出来事から、政府は17日までのロックダウンを決定しました。
ただ不思議なのは、2週間ではなくわずか6日間のロックダウンだということです。現地の声では、恐らく17日までというのも延長されるだろうと言われているようです。
日本政府はアジアなどで感染者数が爆発的に増えていない国とは、お互い人的交流をやろうと持ち掛けているようですが、モンゴル政府はその要請には応じていないと聞いてます。
こうした状況を鑑みると、年内どころかどんなに早くても来春まではモンゴルとの往来は難しそうです。私は早くても来年夏かなと心配していますが。モンゴルに行けなくて残念です、本当に。
(完)