田崎正巳のモンゴル徒然日記

2023/04/05(水)18:05

モンゴ流、知っていますか?

日本とモンゴル(文化・交流)(359)

久しぶりに新橋駅前で待ち合わせをしたら、びっくりする広告が目に入ってきました。 これは目立ちますよね?どこにあるかといえば、 これは新橋の駅前にある「ニュー新橋ビル」の広告です。名前は「ニュー」ですが、建設されてから50年以上も経っているビルです。駅前の一等地ですが、かなり古いビルのため、安めの居酒屋さんなどが入っている庶民的なビルで、近々建て替え予定があります。 そこにこのインパクトある看板です。一体何なのでしょうか? 早速調べて電話してみると「このビルではヘッドスパをやっています」とのこと。要するに、髪を洗ってちょっとマッサージしてくれるってことみたいです。そういうお店なのに、店の営業は18時で終了とのこと。この立地で夕方6時閉店はないと思うけど、どうなんでしょうね? で、ついでにいろいろ聞いちゃいました。「モンゴ流って、モンゴルと関係あるんですか?」と聞くと、モンゴルで生産されたものではないと言います。なんでモンゴルっぽい名前なのか、もうちょっと突っ込んで聞きましたが、、、作り方とかも含め、モンゴルとは関係ないそうです。まあダジャレ?ってとこなんでしょうか? で、ネットで調べてみると、どうやらシャンプーを通販で売っている会社のようです。 1本4400円とかなり高いです。「薄毛に悩む男性が選ぶ、スカルプシャンプー」とあります。男性向けシャンプーなのでしょうか? 調べてみると、大阪にあるアルファウエイという会社で「見た目年齢」の研究をしているそうです。そんな研究があるかどうかはわかりませんが、そういうことをテーマにしているのでしょう。そしてなぜモンゴ流かの説明もありました。その説明文がなんとも大げさで面白いです。 まず「モンゴ流シリーズの開発は、モンゴリアンとインディアンという2つのモンゴロイド、そしてそのDNAに刻まれている豊かな髪の秘密に由来します。我々は1万年を超える歴史をもつモンゴロイドにおける3つの真実に着目しました。」とあります。要するにモンゴはモンゴロイドから来たんですね。 最初の理由は「日本人も同じモンゴロイドである」です。これはすごい。当たり前のことを何か発見したように書いているのがすごいです。なので「モンゴリアンとインディアンは日本人と同じモンゴロイドであり、目・肌・髪色・彫りの深さが同じである。」と解説しています。彫の深さがインディアンと同じだとは思いませんが、そう言い切ってます。 次の理由は「モンゴリアンとインディアンの髪は豊かである。モンゴリアンやインディアンの髪は黒く、ハリ・コシ・ツヤのある健康的で活き活きとした髪の持ち主が多い。」です。髪が黒いという点にはその通りですね。でも、まだこれだけでは「モンゴ流」の特徴とは言えません。 そして最大の特徴が「洗髪体系が日本人と異なる。」ということです。洗髪体系という言葉は初めて聞きましたが、どうやら頭の洗い方に特徴があると言いたいようです。そして「モンゴリアンは古来より洗髪時にイラクサを使用し、インディアンはユッカを使用していました。」とあります。イラクサで髪を洗うなんて聞いたことないですが、この会社はそれを発見したのでしょう。 イラクサは確かに体には良いようで、薬用やハーブとして使ったりするようです。ユッカは北米原産で、先住民(ここで言うインディアン)は食用、薬用に使ってきたとあります。ただどちらもシャンプー代わりに使っていたかは不明です。そしてこの会社は「さらに調査を進めていくと、両者ともにシーバックソーン(サジー)を用いていることがわかりました。」とあります! おおー、ここで登場したか、シーバックトーン!!(ソーンでもトーンでも同じ。thの発音だから)確かにこれはモンゴルでは有名で、健康に良いと伝えられてきた植物です。「この3つの伝承成分(=モンゴロイド3大伝承成分)に着目し開発されたのがモンゴ流シリーズです。」とモンゴ流シャンプーの特徴を定義しています。つまり、イラクサ、ユッカそしてシーバックトーンの3つの成分を使ったシャンプーということなんですね。 最初は「怪しい通販で売る高いシャンプー」としか思いませんでしたが、結構メジャーな場所で売られてます。全国規模では、ハンズ、ロフト、ヨドバシカメラなどで売られてます。なるほど、それだけ買っている人がいるんですね。全く知りませんでした。 新橋で見た広告はインパクトありますし、こんなネーミングのシャンプーを売るのもすごいです。モンゴルがマイナスではなく、プラスイメージなのは良かったです。

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