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モンゴルと中国

2019.05.21
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カテゴリ:モンゴルと中国
先日、米中の貿易戦争に関するニュースを見ていたら、習が「文明への尊重・・・」とかなんとか言っているのを聞いてビックリしました。しかもそれは、アメリカへの批判であることを意味していると聞いて二度ビックリ。

自分自身の反省ならともかく、こんなことを口にできる立場じゃないのは、世界主要国の中では中国以外にはないはずなんだけどと思って、ネットでその内容を確認してみました。

彼はアジア文明対話大会での開会式で文明に関することを話したのです。その内容は、

「第一に、相互尊重と平等対処を堅持する。いずれの文明も自己を育んだ土地に根ざしたものであり、一つの国家、一つの民族の非凡な知性と精神的追求が凝縮しており、すべてが自身の存在する価値を有している。我々は平和と尊重を堅持し、傲慢や偏見を捨て、自己の文明と他の文明の差異性への認識を深め、異なる文明間の交流と対話、調和的な共存を推し進めるべきだ。」

と実に素晴らしいことを言っているのです。何の文脈もなければ、いよいよ習も反省して、政策転換したかと思うほど、今の中国に当てはまっています。

また、こうも言ってます。

「自らの人種や文化がより優れていると考え、他の文明を変えたり、あるいは置き換えることを主張するのはばかげた考えで、悲惨な結果を招く行動だ」と述べた。

いやー、遂に習も気づきましたか、おのれの愚かさを!素晴らしい。

「異なる文明間の衝突など起きていない。われわれはすべての文明に美を見いだす目を養う必要があるだけだ」と言い添えたが、米国については言及しなかった。

だそうです。当たり前でしょ、これはアメリカとは何の関係もない、中国自身の話ですから。

この立派な言葉を今までの経緯を踏まえて、一つ一つ確認してみたいと思います。これらの文章は過去の中国の反省文としては最適だと思います。

「第一に、相互尊重と平等対処を堅持する。いずれの文明も自己を育んだ土地に根ざしたものであり、一つの国家、一つの民族の非凡な知性と精神的追求が凝縮しており、すべてが自身の存在する価値を有している。」

いずれの文明も大事で、尊重すべきものと言ってます。農耕文明とは違う遊牧文明があることは、漢人なら2000年も前からわかっていたのですから、もちろん尊重すべき文化です。

牧草地息を農耕で回復不能にしたり、鉱山開発で遊牧民を失職させたりなんてできなはずです。

「一つの民族の非凡な知性と精神的追及が凝縮され、価値がある」と言ってくれてます。チベット文化の精神性は大いに尊重されねばなりませんし、その基本となるチベット仏教を大事にし、それを支える僧侶、寺院は大切にしようということなんでしょう。

また中国が歴史に登場したころから、西域から先進的な文化や知恵をもたらした西の人々、特にイスラムの人々も大事にしましょうということなんです。

違う民族に対しても「相互尊重と平等対処」が大事なんですから、暴力的支配なんてもっての外の論外です。100万人の強制収用ももちろん論外もいいとこです。

「自らの人種や文化がより優れていると考え、他の文明を変えたり、あるいは置き換えることを主張するのはばかげた考えで、悲惨な結果を招く行動だ」とも言ってます。

漢人だけが偉いんじゃない、漢字を作ったから偉いとか、人口が多いから優れているとか、そんな馬鹿な考えは許しませんよ、と言ってるわけです。

ここまで言ってる習がなんで自国の愚かさに気づかないのかわかりません。よっぽどのバカか、共産党教育に自らも飲み込まれてしまったというしかないですね。

これではまるで、「泥棒が泥棒を説教する」ことや「殺人者が人を殺すのは良くないんですよ、と説教垂れている」のと同じです。

百歩譲って
「我が国はこの70年間は愚かでした。これらは全部だめなことなんですよ、アメリカさん。現に私が今言ったように、悲惨な結果を招く行動だったってことを我が国が証明しているじゃないですか。」
くらい踏み込むなら、多少は聞いてもいいかなとは思いますけど。

遊牧文化の遊牧民を蹂躙し、チベット僧を虐殺し、大量のチベット寺院、イスラムモスクを破壊し、今なおウィグル人やカザフ人を大量に弾圧している習が、よくもまあこんなこと言えるなと。盗人猛々しいとはこのことです。

私には習の発言は、アメリカへ向けた発言などとは到底感じられず、100%天に唾した発言だと思います。






Last updated  2019.05.21 14:24:45
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2019.05.10
カテゴリ:モンゴルと中国
第2位はミサイル国家北朝鮮で76.0%と大きく数字が跳ね上がります。ま、中国以外はほとんど誰も相手にしない国ですからこの順位もうなずけます。

そして第1位は?もちろん皆さんお分かりの通り、我らがモンゴルでぬぁんと90.0%です。

経済制裁されて、ほとんどの国から相手にされてない北朝鮮よりも上です。90%なんていう数字は、日常的な感覚ではほぼ100%というところでしょう。

同じ中国、ロシアに隣接する内陸国家カザフスタンは22.7%とモンゴルの4分の1で17位です。政治家の意識の違いでしょう。

カザフはこのレベルでも「中国に頼りすぎて、このままでは大変なことになる」という危機意識が強いです。そのカザフから見たら、モンゴルの90%は一体どう見えるのでしょうか?

以前の本ブログにも書きましたが、モンゴルは従来からこんなに中国に依存していたわけではなかったのです。特に2000年以降の政治家たちが、人為的に中国への依存度を上げてきたのです。

本人たちは「上げるつもりはなかった」というでしょうが、日本などを排除してでも袖の下政治で依存度を増したというわけです。

東南アジアの中で「あそこはもうほとんど中国の言いなりだよ」とささやかれているカンボジアですらランク外です。

ラオスでさえも25.1%とモンゴルに比べれば超健全です。要するに世界で一番中国依存度が高い国になってしまったのが、モンゴルということです。


もう1つは、日経新聞です。中国が新興国を借金漬けにして半植民地化する問題について、英フィナンシャルタイムズの記事が載っています。

内容は中国の新興国への融資姿勢の問題に関して書かれていますが、途中から具体的な国名が出てきます。

引用します。
「はっきりしているのは、負担がとてつもなく重いことだ。欧米のアナリストらは、二十数か国がこの債務の返済に苦労しており、うち8か国(モンゴル、モンテネグロ、パキスタン、ラオス、モルディブ、ジプチ、キルギス、タジキスタン)がデフォルト(債務不履行)に近い状態か事実上のデフォルトに陥っていると推定している。」

モルディブやらジプチやら、中国とは歴史的に距離的にも遠い国が騙されたというなら同情の余地もあるでしょうが、モンゴルなんて1000年以上前から中国人に騙されてきた民族なのに、今もって騙されているのが情けないです。

しかもここまで来ているのに「中国はモンゴルに投資しているんだ。問題ないよ。」というモンゴル人エリートがいるのも残念です。目の前のお金以外何も見れないモンゴル人エリートには、歴史を勉強してほしいです。

ま、冒頭のように、国のトップが変遷してしまうほどのパワーが中国マネーにはあるわけですから、仕方ないかもしれません。

ですが、この膨大な借金は国民の負担となることは理解せねばなりません。せっかく算出される石炭などの資源も、算出と同時に、いや埋蔵時点から既に中国のものなので、いつになっても借金は減りません。

モンゴルが消滅するとしたら、この時代戦争はないでしょう。あるとしたら、合法的な借金漬けによる半植民地化。別な言い方をすれば「モンゴル側の人為的なオウンゴール」とでもいえるような気がします。

(完)






Last updated  2019.05.14 08:12:36
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2019.05.08
カテゴリ:モンゴルと中国
2015年04月19日付け「モンゴルにおける中国人の横暴」(2)(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201504190000/)へのアクセスが昨日今日となぜか多いので、再度読んでみました。

そのコメント欄にはなんと合計24ものコメントがアップされていました。内容的には、このまま中国支配が強くなっていくことへの懸念が、モンゴルと付き合いの長い日本の人たちからアップされていました。

この記事は4年前ですが、あれから改善されているのでしょうか?

結論としては全く改善されておらず、むしろ悪化しているといえます。現バトトルガ大統領は「反中国」の旗印で当選した人で、このままでは中国に飲み込まれるとの懸念から、中国への傾斜を止めようということで当選しました。

確かに当時「反中国」色が濃い大統領ということで、中国側からはかなり目を付けられ、厳しい対応にあったこともあったようです。それが続いているなら、少しは変わっているはずですが。

言質からの話では、いつの間に「中国との隣国親善外交が大切」と180度変節したそうです。地元では「相当いろいろな手が回ったのだろう」と見られています。

これは1000年も前から、遊牧民を手なずける手腕に関しては漢人の方が上手だったので、今回もまあ、そんなもんでしょう。

そんなことを思っていたら、2つほどメディアにモンゴルのことが載っていたので、この問題は根深いんだろうなと思いました。

1つは、最近出た新書版の本からの引用です。そこには産経新聞社が作成したという「対中国輸出依存度ランキング」が載っていました。

第22位はキューバの15.2%です。その上の21位なんと日本で18.1%です。いわゆる欧米先進国はすべてこの日本のランクよりは低いです。

なので、ヨーロッパ諸国は依存度自体は低いので、中国脅威論はほとんどなく、「なんでもいいから売れれば儲かる」良い市場なのでしょう。

アメリカは貿易依存度が惹きので、直近の報道にもあるように「貿易戦争したって、大して傷はつかない」と言えるのだと思います。

それらに比べれば、なんやかんや言っても、日本は先進国としては大きく中国に依存した経済構造になっているのが読み取れます。日本人が口で言うほど、中国不要論なんて幻想にしか過ぎないのです。

中国に傾斜しすぎ?と言われる韓国は13位で26.1%。マスコミが言うほど韓国は中国依存は大きくないというか、日本と大して変わらないといえます。

韓国もそうですが、台湾の11位で27.1%も大変でしょう。政治的には合意できることはほとんどないでしょうが、経済的にはかなり依存しています。

トップ10内には意外ですが、近隣アジアは2つだけ。先進国で唯一トップ10入りしているのがオーストラリアで7位、36.1%です。

オーストラリアは政治家によって対中政策が相当揺れますが、これだけ依存していると、アメリカや日本と同じ立場とは言いずらいのでしょう。

あとの7か国はアフリカ6国と中東1国です。そしていよいよトップ3の発表です。3位はアフリカ勢トップのコンゴで44.7%。

(続く)






Last updated  2019.05.12 18:47:51
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2019.02.23
カテゴリ:モンゴルと中国
以前に、2017年7月26日付け本ブログ「風が吹けば桶屋が儲かる・・・は、本当のようです」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201707260000/)を書きました。

そこには、
「7月13日の本ブログで、外国の記事で「北朝鮮制裁のお陰でモンゴルが儲かる」というような趣旨が載っていたと書きましたが、やはり本当のようです。モンゴルの新聞でもそのことを認めています。モンゴルの新聞によると、北朝鮮の石炭に対する中国の輸入禁止のお陰で、その減少分を埋めるために2016年の10.4百万トンから79.5%もモンゴルから中国への輸出が増えたとあります。」
とあります。

要するに中国が北朝鮮からの石炭輸入を禁止したおかげで、モンゴルにメリットがあったってことです。

中国の経済低迷や世界的な石炭離れがある中も、今のところモンゴルの石炭輸出は比較的順調のようです。これにはやはり、北朝鮮からの輸入禁止の影響がまだ続いているということもあるでしょう。

トランプ大統領と金のハノイ会談で、もし仮に北朝鮮への経済制裁を緩めることになったら、中国は北朝鮮からの輸入を増やすでしょうから、そうなるとモンゴルへはマイナス影響がでそうです。

ですが、どうもその第二弾が出てきそうなので、もしかして再びモンゴルの石炭輸出に追い風が吹くかもしれません。それはオーストラリアです。

オーストラリアはつい最近まで中国の恐ろしさを知らずに「中国大好き、投資歓迎」を表明し、どちらかと言えば日本を冷遇してきました。ですがここにきて、さすがにノー天気なオージーも中国の怖さに気づいたようです。

つい最近、オーストラリアの永住権を持っていた中国人投資家が突然その永住権を取り消されるということがありました。

まさに突然で、香港にいるときに取り消されたそうで、永住権どころか入国禁止措置まであって、その投資家はオーストラリアに帰れないんだそうです。もちろん、財産や家族はオーストラリアにあります。

そしてその流れ(対中国警戒)で、中国・大連の税当局がオーストラリアからの石炭輸入量を禁止する措置を決めたそうです。メディアの推測では、今回の中国人投資家への取り消しに対する対抗措置だということです。

ま、中国が脅威なのは、オーストラリアが無知なため今頃知ったというだけのことですが、この措置はモンゴルへの好影響が期待できます。

オーストラリアは世界有数の石炭産出国ですから、そこからの輸入が止まれば、モンゴル産に大きな需要が期待できるでしょう。

中国はオーストラリアから年間8000万トン輸入しているそうです。モンゴルからは恐らく2‐3000万トンでしょうから、オーストリアからの輸入がストップすれば大きな影響があるでしょう。

北朝鮮問題やオーストラリアの中国問題は、直接はモンゴルには関係ない話ですが、どうも間接的にはプラスに働きそうです。

もちろん、こんなのは短期的なボーナスですから、これだけに期待するというわけにはいきませんけど。






Last updated  2019.05.12 16:28:43
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2018.11.01
カテゴリ:モンゴルと中国
もう一つのニュースは、トランプ大統領が「アメリカが万国郵便連合を脱退する」ことを決断したことです。

これは一見何を言いたいのかわかりにくいですが、実は中国対策なのです。

万国郵便連合は140年前も前にできたルールを今でも運用しています。それによれば、発展途上国から外国へ向けた郵便代は安く設定し、その分先進国からの郵便代を高く設定しているというものです。

一見、理にかなったルールですが、それはあくまでも「途上国が途上国らしい状態の時」です。

今や世界最大の輸出国になった経済大国中国にもこのルールが適応されているのです。しかも今やネット通販の時代です。中国からアメリカへ送る物流費はものすごく安いのに、アメリカから中国へ送る物流費は割高になります。

トランプ大統領はこの不公平性に目を付け(実際には側近の誰かが助言したのでしょうが)、万国郵便連合に是正を申し出ました。

が、140年前のルールですし、非常に多くの国が加盟している連合体ですから、簡単ではありません。なので、脱退すること決めたのです。

これにより、中国からアメリカへの輸送費(宅配便も含む)は大幅に上がると見込まれています。

そしてアメリカ相手に個人向け通信販売をしている中国企業は大きな打撃を受けることになりそうです。どうもこの額が半端なく大きいようなのです。

この二つの事例から何がわかるか?中国は段々「途上国型商売」ができなくなるということです。

中国は国連演説でも「我々は途上国であり」というのを強調していますが、その裏にはこうした途上国という立場による様々なメリットが存在するのだと思います。

今回のODAはまだしも、郵便代などという我々では思いもつかないところにも優遇があるのですから、このような中国としては「捨てたくない」「続けてもらいたい」優遇制度はたくさんあるのだと思います。

確かに、モンゴルが日本やアメリカと取引する上で何かのアドバンテージがあるのは問題ないですし、それがモンゴルの発展につながるのであれば意味ある制度だと思います。

ですが、世界第二位の経済大国で、かつ周辺国を軍事力を使って年中脅しているような国が、こうした制度を利用し続けていいわけがありません。

トランプ大統領の考え方に賛成する立場ではありませんが、対中関税報復やこうした万国郵便連合脱退などは、なるほどと思う部分はあります。

中国もそろそろ「途上国のふりをして、補助金をだまし取るような態度」を止めて、正々堂々と世界の中心勢力として立ち回ってほしいものだと思います。






Last updated  2019.05.12 16:12:56
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2018.10.31
カテゴリ:モンゴルと中国
最近の2つのニュースから、中国が明らかにターニングポイントに来ていることがわかるなと思いました。

モンゴルとは直接関係ありませんが、やはり隣国の巨大な国中国のことは常に頭に入れておくべきでしょう。

まず最初のニュースは、「中国へのODA(政府開発援助)中止へ」というニュースです。

多くの日本人は「え?まだやってたの?」と思ったことでしょう。そもそも中国へのODAを続けていいのかというのは、随分前から問題視されていました。

2010年に尖閣諸島での漁船衝突事件があり、日本車が叩き潰され、イオンなどの日系スーパーが破壊されたのに、日本政府は喜んで中国へのODAを続けていました。しかもその年には、中国のGDPが日本を抜いたのです。

当然のことながら、日本国内ではこのODA継続に批判が起こりました。要するにお金に色はついてないので、中国へ援助したお金は回りまわって対日軍事力強化に使われていたということです。

2014年の外務省有識者会議でも、中国ODAの大幅見直しが提言されていましたが、外務省などは「日中の友好関係を維持するため」などと言って継続しました。

が、習主席のあの嫌日の態度を見れば、何の意味もなかったことは誰にでもわかることです。

日本はこういう適応力にものすごく欠けていると思いますね。トランプ大統領やエルドアン大統領の例を待たずとも、「不要ならば止めてもいい。必要になったら再開すればいい。」という臨機応変な態度やリーダーシップが取れないのです。

それは意味のないダム建設をだれも止めることができないとか、有明海埋め立てのように害がある施策をも変更できないという、国内公共事業と同じ扱いだからでしょう。

役所は一度握った予算は、天地がひっくり返っても中止はしないでしょうし、「それが役に立つかどうかなんて自分たちの仕事じゃない」「決められたことを粛々と実行するのみ」としか考えられない頭になっているのです。

私はお役所の方々と会う機会もありましたが、未だに昔の人たちが言うところの「日本の官僚は優秀だ」という実感をただの一度も持ったことはありません。

敢えて言えば、逆ですね。中国向けのODA継続も、そんな風土から生まれたのでしょう。

経済大国になって久しい中国へのODAは、GDPが日本の2.5倍になるまで続けているのに、我らがモンゴルへは基本的な無償援助は昨年(だったかな?)終了してしまいました。

「中国を続ける金があるなら、モンゴルへもっとくれよ!」と叫びたいほどです。なぜか?

中国は日本から援助してもらっていることを国民には隠しています。北京空港が立派なのも、上海の地下鉄がすごいのも、「全部共産党のおかげ」というメッセージしか出さないので、ほとんどの中国人は日本が作ってあげたなんて夢にも思っていません。

でもモンゴルは違います。モンゴル人は中国人と違って、他人からの助けに感謝するという気持ちがあります。なので、街を走るバスにも「このバスは日本からの援助です」と日の丸付きの看板を付けてます。

日本の援助でできた道路は「太陽道路」、都心にかかる橋は「太陽橋」と命名しているほどです。モンゴル人には太陽=日本なので、だれもがわかっています。

他にも学校や病院、最近では空港もありますが、どれも日本の援助でできたことを知っています。当然、親日になります。

日本の外務省が甘いのは、中国が「すべては共産党のおかげ」というプロパガンダをしていても、「それは国内問題」と文句の一つも言わないことです。

日本からの巨大な援助額のうち、一体どのくらい人民解放軍の武器や兵器に回ったのでしょうか?

もう一つのニュースは、トランプ大統領が「アメリカが万国郵便連合を脱退する」ことを決断したことです。

(続く)






Last updated  2019.05.12 16:10:32
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2018.10.25
カテゴリ:モンゴルと中国
数日前の日経新聞の風見鶏というコーナーに「親日モンゴルに中国の影」という題の記事が載っていました。

書いてるのは、中国総局長です。中国総局長と言えば相当偉い人でしょう。

もう10年も20年も前でしょうか、大手総合商社の日本人駐在員の数が中国がアメリカを抜いたという記事がありました。

それだけ今の日本企業にとっては、中国は最重要拠点となっているのです。総合商社がそうなんですから、「経済新聞」である日経もそうなんでしょう。

そういう意味では、日本の新聞社のトップクラスの人が書いた記事とも言えます。

しかもモンゴルにとっては中国総局長という人はとても大切です。なぜなら日本の大手新聞社でモンゴルに駐在員を置いている会社はなく、どこも中国駐在員が「たまに、アルバイト的に」見ているからです。

では、この日の中国総局長による記事を見てみましょう。

新空港を訪ねると、開港が2年遅れること、アクセスが1時間以上もかかることが書かれている。せっかくの取材なら、せめて1行でもいいので「なぜ2年も遅れたのか」に言及してほしかったが、それは書かれていない。

空港への道路は現在中国企業が請け負い、現場では約200人の中国人が働いているとあります。これを例の「中国借金漬け」戦略の一部ではないかとの推測をしています。

こうした現象は、実は遠い日本にいる私でもわかっていることなんですが、なぜそうなっているのかを中国側と合わせて取材してほしかったと思います。そういう形跡はありません。

それよりも「モンゴル人はかつて、元寇で鎌倉時代の日本に攻めて。。。」という時代錯誤の文章が突然現れたかと思うと、その子孫たち(今のモンゴル人のこと)は驚くほど「反中」を口にするとあります。

「モンゴル人が反中」であることをわざわざ驚いて記事にするというのは、やはり残念ながら基本的な予備知識もなく「観光気分」で来たんだなと思わざるを得ません。

そしてそれ以上に驚くのはこの反中の理由が「200年以上にわたって清朝の支配を受けたからだ。」と断言しているところにあります。

これは完全に中国かぶれした人の見方です。モンゴル人にこんな見方をする人はいません。なぜそう言えるのか?

モンゴル人は清朝を中国とは思っていません。あれは満州人の国なのです。満州人に支配されたのはもちろん悔しいのですが、満州人というのは漢人ではなくむしろモンゴル人に近い女真族がその大元です。

女真族は元来、半狩猟・半遊牧民族で農耕民族の漢人とは全く違い、いわゆる北方遊牧民族がそのルーツになります。

つまりモンゴル人にとっては、確かに支配はされたけど、違う国の人に支配されたわけではないのです。遠い親戚のような民族なのです。

満州文字(女真文字)は漢字の影響はまったくないですが、モンゴル文字(モンゴル縦文字)がその基になっているという事実だけでも、漢人とは関係なく、遊牧民仲間だということがわかるでしょう。

日本人にはわかりにくい構造ですが、敢えて言えば大和朝廷が東北の蝦夷に支配された場合(ケースA)と中国の明に支配された場合(ケースB)とは、同じ支配されたとしても全然違うでしょう。

ケースBは完全に異国・異民族に支配されてことになりますが、ケースAは同じ地域の異なる勢力に支配された、くらいの感覚です。

中国人(共産党)の論理は清朝は中国なので、この中国総局長もケースBの感覚で清朝支配=中国支配=反中の原因、と見なしているわけです。

ですが、モンゴル人の感覚はケ-スAなので、中国に支配されたとは全く思っていないのです。

むしろ、中国=漢族もモンゴル人同様、満州人による被支配民族だったという認識なのです。なので、同じ被支配民族同士であるからには、清朝が反中の原因である可能性はゼロなのです。

もっと突っ込んでいえば、満州人(=女真族)は遠い親戚みたいな民族であり、満州人側も漢民族を支配するためにはモンゴル人の武力を当てにしなければならない事情もありました。

なので、モンゴル人の上層階級を清朝の貴族扱いとしたほどです。はっきり言って、支配者側の貴族となって結構いい気持でいたモンゴル人も多かったのです。

モンゴル人の反中はこんなたかだかここ200‐300年で起こったものではありません。

もっと根が深い、モンゴル帝国(13世紀)よりも以前からの、モンゴル人の言うフンヌ(私たちは一般的に匈奴という名前で学習しました)の時代からの遊牧民対農耕民族の死闘をかけた民族闘争が原点です。

その原点に立ち返れば、満州人=女真族はモンゴル人と同じ立場で農耕民族漢人と1000年も2000年も戦ってきたのです。それこそがモンゴル人の反中の原点であり、ある意味DNAに組み込まれています。

なのでモンゴル人の多くは「なぜ自分がこんなに中国が嫌いなのかわからない」「気づいたときには中国嫌いであった」というのはこのためです。ある意味、民族のアイデンティティでもあります。

そうした民族の歴史を露とも知らず、また思いをはせることなく、清朝=中国という共産党大本営の発表を鵜呑みにした中国総局長がモンゴルを担当しているわけですから、さすがの日経もまともな記事は書けないのは当然です。

もちろん私は「報道されている事実」は新聞を参考にしますが、こうした「もっともらしく、洞察を伴った記事」はほとんど観光客レベルだと思っています。

私のブログでそういう欠落を補うことはできませんが、少しでも「モンゴルに縁のある日本人」「日本に縁のあるモンゴル人」に、別の視点を提供できればと願っています。






Last updated  2019.05.12 16:08:16
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2018.09.29
カテゴリ:モンゴルと中国
ちょっと旧聞になりますが、中露の軍事訓練をプーチン大統領が視察したという記事が半月前ほどにありました。

その記事によると、中露の合同軍事訓練にモンゴルも加わったとあります。場所は東シベリア・ザバイカル地方とあります。

地図で調べると、確かに中露とモンゴル3国の国交が交差するあたりにあります。モンゴルで言えばドルノド県の北東部(地図では右上)、中国は旧満州北部でモンゴル国境寄り、そしてロシアにとっては東シベリア南部の中国とモンゴルとの国境付近ということです。

場所自体はロシア国境内になりますが、この辺はブリヤート・モンゴル人の住んでいる地域で、当然のことながら歴史上のほとんどの時間はモンゴル人の土地だったところです。

そこで3国で軍事訓練をするというわけです。プーチン大統領は「ユーラシア地域の安定と安全保障が共通の課題だ」と述べています。「東アジア」と言わずに「ユーラシア」と言ってます。

この記事を読んで、仮想敵は一体誰なんだろうか?と思いました。

「東アジアの安定」と言えば、多分日本かなと。あるいは、朝鮮半島有事とか。その場合は韓国とアメリカになります。

ま、仮想敵はあくまでも仮想なんで構いませんが、中露はともかくモンゴルが「日本」「韓国」「アメリカ」を仮想国と見なすことは考えられません。

世界の二大独裁・暴力大国の中露に挟まれているので、この半分ヤ*ザな国に言われたら断れないのはよくわかります。

ですがこの2国の影響を最小限にしたいというのが、モンゴルの民主化後の基本戦略なわけで、その唯一の解決策(にまだなってませんが)が「第三の隣国」戦略です。

要はこの2国にいつ脅され、いつ潰されるかわからないような状態を脱するためにこの2国以外の友好国を作りたいということです。

その最有力候補が日本であり、アメリカです。また人的・経済的結びつきをどんどん強めている韓国もその有力候補です。

そんな民主主義3国を独裁2国と一緒にモンゴルが攻撃するというシナリオは想像できません。

もしそれが現実となるときがあれば、それは既に自治権が奪われこの2国のどちらか、或いは両方に乗っ取られている時でしょう。そういう意味では独立政権である限りは、仮想敵にする意味はありません。

プーチンの言う「ユーラシア」に注目してます。通常この地域でユーラシアという言葉を使うときは、東向きではなく、西の内陸地域を意識した場合に使います。

でも西を見ると、カザフスタンをはじめとする中央アジア諸国があります。ここは中露の覇権争いの中心地で、もともとはロシアの勢力下だったのが、最近は中国の力が圧倒しつつあり、ロシアは神経をとがらせています。

なので、ここを舞台に中露が戦うことはイメージできますが、中露が一緒になって中央アジア諸国と戦争するイメージは全くありません。

ましてや、同じ遊牧民族であるモンゴルがこれらの国へ攻撃する理由もメリットもありません。

まあ、敢えて無理やり考えるとすれば、新疆ウイグル地区の漢人が「テロ」と称する民族運動を鎮めるためということはあるかもしれませんが、これもモンゴル人が歴史的につながりが深いウィグル人を攻撃する理由はありません。

本来の最大の仮想敵は、ロシアにとっては中国であり、中国にとってはロシアです。モンゴルも望みはしませんが、敢えて仮想敵と言えば、そりゃあ中国とロシアでしょう。それ以外から攻撃される可能性はゼロでしょうから。

もちろんこんな軍事訓練は政治的なショーであることは承知しています。「この3国は仲いいんだよ」とアピールするための。でも、仮想敵が浮かばない軍事訓練なんて身が入らないだろうなと思うわけです。

仮に日本が仮想敵だったら、モンゴル人兵士には全然モチベーションでないでしょうね。「いつかはランクルに乗りたいな」とか「東京ディズニーランドで彼女とデートしたいな」なんて思っている若者には、全然ピンとこないでしょうから。

そうは言っても世界最大のヤ*ザの親分二人に誘われたら、断れるはずないのもわかっていますけど。






Last updated  2019.05.12 16:16:29
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2018.09.28
カテゴリ:モンゴルと中国
モンゴルへ何度か行ったことある方ならわかるでしょうが、モンゴル人は内モンゴル人をあまり好きではありません。「中国化したモンゴル人」みたいに見ているんです。

ですが私に言わせれば、内モンゴル人が独裁国家中国で大変な思いをして民族のアイデンティティを守ろうとしてきた歴史を今のモンゴル人はほとんど知らないので、そういう誤解があるんだと思っています。

こんな内モンゴル人に対してあまりいい感情を持っていないモンゴル人にとっても大変人気がある内モンゴル人の歌手がいるのです。

それがTengerさんです。(テンゲルというのは、モンゴル語で天の神様という意味です)この方が歌っている曲を2曲ご紹介します。

まずは、Bi Mongol Hunという歌です。「私はモンゴル人」という意味です。歌そのものは古い歌だそうですが、ビデオは最近UBで撮影したようで、映像がとてもモンゴルらしくで素敵です。

この中に皆さんが知っている人が出てきますが・・・さあ、だれでしょう?

https://www.youtube.com/watch?v=oWt8tjaHA9w&start_radio=1&list=RDoWt8tjaHA9w

この曲の歌詞はモンゴル人みんなが小学生の時に暗記する詩だそうです。彼は90年代にその詩に曲を作ったのです。

その訳詞は以下の通りです。

私は遊牧民の家に生まれた
大草原は私の愛する故郷
生れたこの故郷を
自分の身体のように愛し
身体を清めた河を
母の母乳のように思える
この人はモンゴル人
母なるこの国を愛する人

というわけで、「遊牧民」「大草原」そして「母」というキーワードがモンゴルらしいですね。

モンゴル人なら内モンゴル人も含めてほとんどの人が知っている歌、歌手といえるようです。


次は、天国(中国語名:天堂)という歌で、歌詞は中国語です。Tengerさんは内モンゴルのオルドス出身です。

オルドスというのは黄河流域の重要な地域で、モンゴル人にとってしばしば歴史上の重要な舞台になった場所です。

この故郷が地下資源があるという理由で掘られて、だんだん砂漠化して行ったの見て、「私の故郷は天国」という曲を作ったようです。

https://www.youtube.com/watch?v=H2mvc0miJ-w&list=RDH2mvc0miJ-w&start_radio=1

これは漢字の字幕が出ており、日本人にもわかるレベルの文字なので歌詞の内容はわかると思います。

彼の中国名は腾格尔ですが、これを中国語的に読むとやはりTenger, Tengri になるそうです。

この2つのビデオを見ると、やはりモンゴル民族が2つの国に引き裂かれていることがよくわかります。いつか一つの国になってほしいと、切に願います。






Last updated  2019.05.12 16:53:51
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2018.08.11
カテゴリ:モンゴルと中国
ネットニュースを見ていたら「中国「一帯一路」が生む借金地獄 米機関が指摘する「高リスク」8カ国とは」という題名の記事がありました。

中国がスリランカやタジキスタンなどに、返せる見込みもない金を貸し付けて、最後は借金の方に権益やら領土やらをふんだくるという話は有名ですので、興味を持って読みました。

ちなみに「一帯一路」に関して言えば、中国側の発表や各種報道機関の報告などを見ると、陸上のシルクロードはほとんどが中国からカザフスタンなど中央アジア・ロシア経由でドイツなどの西欧に進むようになっていますので、幸か不幸かモンゴルはその対象ルートから外れているように見えます。

私の推測では「一帯一路」の目的は、一つはロシアの裏庭である中央アジアへの進出であり、もう一つは進出によって有り余る中国製品をその沿線国に売りまくることにあります。

なので、モンゴル経由となると、モンゴル+ロシア(シベリア鉄道)だけでヨーロッパへ行けてしまうので、わざわざ大げさに「一帯一路」なんて言う話じゃなくなるのです。

一方、カザフ経由となれば、中央アジア各国やロシア南部の国々も巻き込むことができ、かつ人口もたった300万人のモンゴルの比ではありません。

というわけで、私はこの「一帯一路」からモンゴルはある程度距離を置いているものだと思っています。

そういう前提でどんな国々が中国の餌食になっているんだろうと思い、読み進みました。まずはスリランカです。

これは何度も新聞に出ている通り、借金返済できないので99年間中国にリースするというものです。99年間といえば香港をイギリスが統治したのと同じです。つまりほとんど割譲のようなものです。

こうした例をもとに、アメリカのシンクタンク・世界開発センターが中国への債務に返済リスクのある国を8つ取り上げました。ここにはスリランカは入っておらず、今後のリスクが大きいという国が出ています。

ジプチ?東アフリカの角と言われるところにある国で、アラビア半島とアフリカ大陸を挟むところにあるマンデブ海峡を望むところにある国です。

要するに紅海、その先のスエズ運河を通るときに必ず通過しなければならない交通の要所です。なるほど、ここは中国としては欲しいでしょうね。

逆に日本としては、こんなところを中国に握られたら大変です。欧州との交易はほとんどここを通りますから。

ラオス、キルギス、タジキスタン。これらは中国の隣国で、中国からの借金漬けになって政治的にも言いなりだというのは、ある程度有名です。

現にラオスは中国の真似して一党独裁になってるし、タジキスタンは領土を割譲させられました。

ま、これらの国の政治家のほとんどは中国からの賄賂で自国を売っていると思って間違いないでしょう。


なんと!そんな「仲間」になんとモンゴルの名前が入っているではないですか!!

確かにモンゴルの借金は問題ですよ。でも、スリランカのような「巨大な港」や7000億円を超す鉄道プロジェクトがあるラオスなどはわかりますが、モンゴルにはそんな象徴的な大事業を中国からはもらってませんよね?

リスク最大の国として挙げられているパキスタンの首脳は「このプロジェクトは債務のワナではない。中国とのパートナーシップだ。」なんて寝ぼけたこと言ってますが、モンゴルの政治家がこの人たちとは違うと言い切れるかは、私も疑問です。

この調査機関がIMFのデータなどをもとに挙げた8か国にモンゴルが入っているのですから、それ相当の根拠があるのでしょう。

ラオスやキルギスを「ああ、中国に騙されてかわいそうに」と思ってきましたが、世界的に見ればモンゴルもラオス、キルギスと同レベルの国だとみなされているってことでしょう。

最後はTT(タワントルゴイ、世界最大の石炭鉱)かドルノゴビ県(サエンシャンドがある県、鉄道が走っている県)あたりを「両国合意のもとに合法的に」割譲することになっちゃうんでしょうかね?

相手は中国ですから、冗談で済む話ではないことは確かです。モンゴルの政治家にはいい加減、国の将来のことを考えてほしいですね。






Last updated  2019.05.12 16:09:07
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